あらすじ
神殿で巫女姫として一生を終えるはずだった王女セシアラは、同盟の証として北方の新興国ヴェルマに嫁がされる。緑の瞳と「ある力」ゆえに心を閉ざす王女を待ち受けていたのは奔放に生きる少年王。婚姻の日、力は二人に決裂をもたらした。少女と少年の運命は……。第4回C★NOVELS大賞受賞作に、ノベルス未掲載短篇「幸せの約束」を収録
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Posted by ブクログ
昔、読んだライトノベルに続編があると知って購入。改めて本編を読み直して見たが、新書版の時はまさに中高生のライトノベルという感じで文体が幼い感じであったが、文庫版の方は文体や言い回しに重みが出て、大人のライトノベルとなっている。作者の筆力が上がっているということだろうか。肝心の続編の方であるが、何が書きたかったのだろうというのが第一印象。セラが幸せになって、もう孤独ではないということを書きたかったのだろうが、それならわざわざ鏡の妖精など出す必要はないし、幽霊騒ぎも必要ないだろう。セラの故国、レガータが呪術師によって建国されたというのは興味深かったが…。