あらすじ
大規模システム「マルス(世界初!「みどりの窓口」の鉄道予約システム)」を
成功させたプロジェクト管理の秘訣とは?
PMの本というと、事例や理論を示しただけのものが多いようだが、本書はまったく違う。経験豊富な著者が、現場で得たノウハウを整理し、丁寧に教科書的にまとめているのだ。経験に基づいた解説には「なるほど!」と納得させられてしまう。システムビジネスの流れを基礎から学べるので、これからプロマネになる人、スキルアップを目指すプロマネ、そしてプロジェクトを依頼する立場の人にも、ぜひ読んでいただきたい本である。
矢沢久雄
グレープシティ株式会社 アドバイザリースタッフ
「プログラムはなせ動くのか」著者
新幹線システムをはじめ日本の数多くのプロジェクトをリードしたSEならではのシステム化の想いやプロジェクト管理の心得に大きな感銘を受けた。コンピュータやOSなどのソフトは大きく変わったが、SEが学ぶべきシステム開発のプロジェクトのポイントは今でも変わらない。IT業界のSE・営業の方は勿論だが、一般のユーザーの方も是非読んでさらなる飛躍の糧にして欲しい。
馬場史郎
グローバルナレッジネットワーク株式会社 副社長
「SEを極める50の法則」著者 ※本電子書籍は同名出版物を底本とし作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
【※本作品はブラウザビューアで閲覧すると表組みのレイアウトが崩れて表示されることがあります。予めご了承下さい。】
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ITプロジェクトの三大業病、「仕様の曖昧性」「仕様の変動性」「仕様の膨張性」の原因分析と、その対応についてわかりやすく書かれた本。歴戦のプロジェクトマネージャーの経験から多くの知見を学べます。
Posted by ブクログ
結びに代えて、が役に立つ。遭遇してしまった危機にどうしたらよいかについての著者の提言。"Muddling through" 「泥の中を通り抜ける」か、、、。良い言葉!
Posted by ブクログ
国鉄時代の座席予約システムなど日本を代表するような大規模なシステム開発プロジェクトをまとめてきた著者が書いた、非常に役に立つ実践的なプロジェクト管理の本で、涙が出るくらいためになります。
著者のプロジェクト管理方針が随所に感じられます。
Posted by ブクログ
これは設計開発、特にソフトウェア開発を行う人にとっては必ず読んでいただきたい本です。開発プロジェクトを実行する上で意識すべきエッセンスが網羅されています。
Posted by ブクログ
JRの「みどりの窓口」を開発を担当し、その後も多数のプロジェクトを経験した著者によるプロジェクトマネジメントの解説本
受注、見積、開発、顧客との信頼関係と解説していくが、「体験的プロジェクトマネジメント論」と書かれているとおり筆者の体験や感想、教訓が各フェーズで記載されている。システムの開発工程をひととおり体験しており、システム開発の困るポイントを押さえている人が読むと教訓やこうすべきと書いてある内容が理解できるけど、システム開発をやったことのない人が読んでも実感が湧かないだろう。
逆にシステム開発で困っている人にとっては筆者のノウハウがてんこ盛りなのが嬉しい。考え方の整理やノウハウのいいとこどりができる。特にシステム提案、見積、契約、受注は上流工程を仕切るPMには重要な工程だが、このあたりを詳しく説明してくれる本は少なく貴重な一冊である。特に「顧客にも同じ船に乗ってもらう」と称して顧客との信頼関係の構築に章を割いているのがPMBOKなどのきれいごとの論理だけでなく顧客や設計者と渡り合わなければならない現場PMの実感を表わしている。他に修羅場となったプロジェクトを担当した経験が多いせいか、デスマーチとなったプロジェクトからの対処法も各工程の中で説明されている。
『真の理解は「心で理解する」こと』とか、『工程とは承認するものではなく指示するもの』、といった精神論に近い内容も散見されるが、当事者として一人称で考えると納得できるものが多い。
プロジェクトの受注前の段階で悩んでいたり、デスマーチからどう抜け出すかを模索しているPMにはおススメしたい。また、PMはどのように考えているのかを知りたい人にもおススメ。
結びに代えてで『前向きに粘り強く、泥沼をかき分けて』とか、『命をとられるわけではない』と書いているが、これがスマートさよりも何が何でもシステムを稼働させようと考えるITゼネコンの日立らしい発想だなあ、と感じた。