【感想・ネタバレ】黒い団欒のレビュー

あらすじ

第5回『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作を収録の短編集。どこにでもある「普通」の家族が崩壊するひとつの事件を、視点を変えた一人称連作短編でつづる。等身大の登場人物が感じる、すぐ隣にある怖さをモチーフにした家族ホラー。受賞作「不幸大王がやってくる」ほか書き下ろしの全8編を収録予定。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

第一話の「不幸大王がやってくる」が第5回『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作。
こちらは連作短編になっております。
不幸にするチカラは要らん。妹尾、こええ。

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2012年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第5回『幽』怪談文学賞・短編部門大賞受賞作を含む8話。
どこにでもあるようなごく普通の家庭が、じわじわと狂っていく様が描かれている。
家族や一家に関わる人々の目線が1話毎に交わりながら紡がれていくことで、狂っていく、狂わされた過程が次第に明らかにされていく。
じわじわと何かに侵食されていくような不気味さに嫌悪感を覚えるが、「こっちだよ」の恵美とまっちゃんはなんか好きだなぁ。
そして本編とは関係ない部分だけれど、著者略歴の”父は太宰治の遺体の第一発見者”という一文がとても気になります。

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2014年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一つの家族が崩壊していく話。一話ごとに視点が違う。一話を読んだときは「なんだこれ?」と思ったけどその謎が二話め三話めで明らかになっていくのでよかった。しかし勢いがだんだんと失速していく感じがする。途中まではちゃんとつながっていたのに、ぶちぶち途切れていってしまう感じというか。第七話の「こっちだよ」は救われる話だが、どうして恵美ちゃんは真理子を助けに来たのか、という一文が欲しかったな。想像すればわかるんだけど。

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2013年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙に引きつけられ読んでみた。
読み始めは狂人の話かと思ったら・・
呪いの内容とか、女の行動が気持ち悪いシーンが多かったけど、話的には面白かった。

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2013年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ダ・ヴィンチ「幽」が主催する怪談文学賞の
短編部門大賞受賞作品。
女性特有の人間...とりわけ女性の持つ何とも言えない
黒く重たい沈殿した感情がジンワリと浸食して
くるような怖さはあります。怪談というよりは
やはりホラー作品なんでしょう。
どこにでもありそうな家庭がジワジワと壊れて
いく様を、様々な視点と時間軸による短編連作スタイルで
描かれています。
そうする事によって次第に明かされていく、真実は
読み進めるうちに興味深く惹き付けられます。

とは言え驚嘆するような怖さや新しさという
感じでもなく、正直、湊さんが描く黒さや
沼田さんのドス黒さに比べるとまだまだ、
可愛いもんで感情に爪を立てるような
嫌悪感までは至らず...といったトコでしょうか。

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2011年06月08日

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