あらすじ
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「シュレーディンガーの猫」は量子力学の黎明期に、波動方程式の解釈をめぐってシュレーディンガーが提案したパラドックスだ。ミクロな粒子の重ね合わせ状態を猫のようなマクロな物体の重ね合わせ状態として導けるのか? シュレーディンガーはマクロの世界では重ね合わせ状態をつくることができないと考えた。それが今、「できる」という実験結果が示された。(ブルーバックス・2012年9月刊)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
量子力学の基本的な学習を終えた者が対象読者。
「シュレーディンガーの猫」の通俗的な意味でなく、光子が0個と1個を組み合わせた直交状態の重ね合わせがありうる、というのが実験的に実証されている、ということか。ここを理解するためには、シュレディンガー描像だけではなく、ハイゼンベルグ描像を理解しておく必要がある。これが基本を勉強した者が対象と言った訳だ。
また、テレポテーション、量子コンピュータの箇所では調和振動子で出てくる生成、消滅の演算子も理解しておく必要がある。
以上のことをふまえたら、量子エンタングルメントの理屈や、スクイーズド状態は面白く読めた。そこから、シュレーディンガーの猫を実現する手法も理解できる。
Posted by ブクログ
著者は量子光学実験の専門家。マクロな現象が重ね合わさった「シュレーディンガーの猫状態」が実在することを丁寧に解説。実在を示すのは猫じゃなくてレーザーなんだけど,本質的には変わりないそうだ。スクイーズ操作とか光子の引き去りとか,量子光学業界ではいろいろ技巧的なワザが開発され実験家がしのぎを削ってるみたい。全然知らない世界だった。