あらすじ
テロで失った父親に語りかける少女、大震災を悼んで著者の手を握り締めて離さない人、唐突に名所案内を始めるバスの乗客、見上げた空に愛のメッセージ――。この街を散歩しながらもらった温もりを届けたい。きっと歩き出す勇気をくれるから。大好評「ニューヨークの魔法」シリーズ第4弾。著者撮影のカラー写真も満載! 文庫書き下ろし。
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Posted by ブクログ
今までのシリーズの中で1番好きでした!
なぜならカラーの写真が載っているからです
イメージが湧きやすく、読んでいてさらに楽しめました
今回は公演のベンチについて
思い出の場所にあるベンチを「養子」にする
その維持費用を寄付するというもの
ベンチの背のプレートには、寄付した人の思いも刻まれる
なんて素敵な!!
そして後に出てくる、ベンチの雪と格闘する男の子の可愛さにやられました
今日はわたしの住む地域も雪です
こんな日にお家でニューヨークシリーズをゆっくり読めるなんて、幸せだ!
Posted by ブクログ
『ニューヨークのとけない魔法』から続くシリーズの4冊目。海外暮らしの人が現地の風物を綴るカッコよさげなエッセイってよくあると思う。そんななかで、これは出色の出来。ちょっといい話が収められているだけなんだけど、それなのに何となく類書とは違う味がする。それがなぜだかわからないままに4冊目を買い、読み、気持ちが温かくなり。
Posted by ブクログ
もうすでに大好きなシリーズとなりました。岡田さんの描くニューヨークは、本当に優しくてあったかくて、キラキラしてる。でも、そういう部分だけじゃなく、ちょっとビターな、辛口な部分も描いてあって、わたしはそういう部分が好きです。ニューヨークの人々は、みんな人間らしい。素直で、正直で。そんな人たちだから、ふとした瞬間に、ちょっとした会話が生まれる。あったかくなる。そんな場所なんだろうな。
Posted by ブクログ
大好きな岡田光世さんのNYシリーズ!!♪( ´θ`)ノ
新作が出たと知って書店で見かけて、即買い!
NYに私は実際この春行って、とても濃い体験をしたので行った後で読んでみるのも面白いと感じた。
NYはほんとのところは悪名高く、犯罪が多くて、不親切な所も日本に比べたら多い、多国籍な街。
でも著者のエピソードはひとつひとつがそんな背景を踏まえた上での実体験で、心が温まった。
また次作も期待しています。
Posted by ブクログ
ニューヨークシリーズ4冊目。今回は写真入り。
ひとつひとつのエピソードに心温まります。
東日本大震災後のニューヨークの人々の日本への思いやりの話のところは特に感動した。
Posted by ブクログ
悲喜こもごも、様々な人種の人々が様々な想いで暮らしているニューヨーク。
人びとの交流が心を温める。
彼女が書いたニューヨークは、素敵な街だった。
気持ちがとても癒された。
特に感動的だったエピソードは、杉原千畝氏にまつわる話。多くのユダヤ人を救った日本のシンドラーと言われる人だ。
彼によって救われたユダヤ人の子孫に会った時の話。
多くのユダヤ人に未だ感謝され続けていることに驚くと共に、杉原氏の偉大な功績を改めて感じた。
本書は、「ニューヨークの魔法」シリーズの第四弾。
他も読んでみたい。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて何気なく手に取ったら大正解だったシリーズエッセイ。日常の一コマを飾り気のない言葉で綴ってあるから、ニューヨークでの生活がイキイキと伝わって来る。良いことも悪いことも、同じように語られてるのが肩肘張ってなくて好き。
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大好きなエッセイシリーズ!
でも一気に読むのはちょっともったいない気がして、四ヶ月毎に一巻のペースて読んでる。だから四巻までたどり着くのに一年半くらいかかりました。
ニューヨークに初めて行ったのは今からちょうど二年前。
ホントは毎年行きたいくらいだけど、
現実はなかなかそうはいかず…。
一層向こうで働きたい。
Posted by ブクログ
第4弾。
ここからカラー写真が挿入されている。
紙質も変わってその分ボリュームは下がった。
3.11のあとに書かれた文章が多い(全部?)なので、
全体のトーンはかなり暗い。
既刊とは一線を画している。
ただ底に流れる思いやりとか慈悲とかはより濃くなっており、写真とあわせて雰囲気のいい一冊になっている。
Posted by ブクログ
待ってたニューヨークの魔法シリーズ第4弾!
今回も気持ちが暖かくなったり微笑んでしまうエピソード。ベンチに刻まれた言葉や震災後のN.Y.の人の言葉…雪かきのちびっ子や薬剤師の話も好き。
Posted by ブクログ
一度でいいからニューヨーク、というかアメリカには行ってみたい。
テロが起こった後からず~っと思って行動出来ていないわけではありますが。
グラウンドゼロには、一度足を運びたい。
この本を読んでいると、気さくな人が多くて、とても素敵な国なんだなと感じられます。
全ての人がそうではないでしょうけれど、自分もそういう人たちと交流を持ってみたいと思わせてくれる、素敵な本でした。
たまたま本屋にこれだけしかなかったので、前3作も購入して読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
レビュー書き初めは、これにしようと決めていました。
発刊と同時に手にして、すぐに読み終えたんだけど、
それから傍らに、ずっと置いていて、
時折ページを開いていたのです。
本書はニューヨークの魔法シリーズの第四弾。
著者自身によるフォトもあって、おしゃれな一冊です。
かねてから、ボクは、なぜこのシリーズは
「魔法」と云っているのだろう…と気になっていました。
なぜなら、「魔法」の話なんて、どこにもでてこないから…
著者はニューヨークの街をめぐり、何を見て、
何と会ってるんだろう…そう!
人と出会い、人とふれあってるんです。
「魔法」は、人と人との間で効力を持つものなんだ!
あらためて、そんなことを強く感じさせられました。
多くの人が暮らすニューヨーク…そこには、
こんなに素敵な「魔法」があるんですよ…って教えてくれる本…
自分が人と人との間で生きる人間であること…
そして、けっして誰しもひとりっきりでなく、
どこかで、支え合いながら暮らしているんだということ…
そんな「魔法」が、本書からやさしく漂ってくるのです。
Posted by ブクログ
本作の数あるエピソードの中で、「ベンチの養子制度」が印象に残った。
1986年に女性ボランティアグループによって始まった「アダプト・ア・ベンチ」プログラムは、'思い出の場所にあるベンチを"養子"にし、その維持管理費を寄付するというもの(p.141)'。
039;ベンチの背のプレートには、寄付した人の名前と思いが刻まれている'(p.141)。
メッセージには自分の妻など個人に対するメッセージや、セントラルパークを訪れる人皆にあてたメッセージ('ENJOY AS WE DID' , 'SIT A BIT AND ENJOY THIS VIEW')等がある。
中には2つのベンチにまたがってプロポーズの言葉を刻んでいる例もある。
その文言から滲み出る遊び心が素敵だった。