【感想・ネタバレ】名探偵は密航中のレビュー

あらすじ

昭和5年7月、豪華客船・箱根丸(はこねまる)は横濱(よこはま)港を出港、倫敦(ロンドン)へ向かった。出港早々、殺人事件の容疑者が乗船していることがわかり、大騒動に。その後も、男爵令嬢(だんしゃくれいじょう)の逃亡騒ぎ、幽霊船の出現など、奇妙な事件ばかりが起こって……。じゃじゃ馬令嬢から意外な名探偵まで、魅力的な登場人物たちが大活躍。ミステリーの楽しみがギュッと詰まった、傑作オムニバス・ストーリー!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

好きな作者だったので。

再び船内ミステリー。
前回の氷川丸に対して、今回は箱根丸、
でも乗り込むのは似たような極楽とんぼ…、
と見せかけて異なるお話。

殺人犯や嫁入り予定の令嬢、猫と様々な乗客の話が続くが、
面白かったのは、
みんなで怪談をすると見せかけて、
乗客のひとりを精神的に追い詰め、
をもったかのようにふるまう復讐の話。
財産を手に入れるため、
子供を殺しそれを父親からの感染だと思わせた男は、
毒ではなく、心臓発作で亡くなってしまう。
ちょっと、オリエンタル急行殺人事件を思わせるお話だった。

0
2022年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

≪内容覚書≫
豪華客船、箱根丸。
横濱港を出航し、世界をまわりながら、倫敦を目指す。
殺人事件の容疑者の乗船疑惑や、
令嬢の駆け落ち騒ぎ、幽霊船の出現にさらには殺人事件まで。

昭和の時代の様々な人々を乗せ、船は倫敦を目指す。

≪感想≫
人物がドドッと登場するので、最初は混乱。
特徴を掴んで、誰がどれかわかる2、3話目から、
グッと面白くなって引き込まれた。

それにしても、龍三郎さんの影が薄いな、と思ったら、罠だった。
なにかおかしぞ、とは思いつつも、次々と起こる事件の展開に
うっかり彼の存在を忘れさせられていた。
中途半端な推理小説より、よほど見事に騙してくれた。

一話一話も、小気味よく驚きを提供してくれる。

一冊でいろんな騙し方をしてくれるお手頃な作品。

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2011年05月31日

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