あらすじ
国主の寵妃を母にもつ淑蓉は、新米宮女として奮闘中。「なりそこない公主」と揶揄されながらも、兄のように慕う王子・天黎に支えられ、慎ましい生活を送っていた。ところが、そんな彼女のもとに、失敗の許されない縁談が舞い込んだ! 汚名返上とばかりに受け入れる決意をするけれど、天黎が大激怒!「絶対に――許すものか」と態度が激変して…!? 『愛』に変貌はつきものです? 爽やか王子(ときどき野獣)×純情宮女の中華風ラブ!
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Posted by ブクログ
面白かった!主人公の女の子よりも、そのまわりの男子組が楽しかったタイプのお話だ。主従であったり兄弟だったりキャラ同士の関係性もとてもおいしい雰囲気だったのでぜひとも彼らが活躍するお話も読みたいところ。
Posted by ブクログ
国主の寵妃を母に持つ淑蓉。けれど淑蓉自身は王族の血を持たず、宮中でも「なりそこない公主」と噂され、自分の居場所を見つけらずにいた。そんな淑蓉が心を許せるのは第2皇子の天黎だけ。天黎は淑蓉に本当の妹に接するかのように優しく慈しんでくれるから・・・。けれどそんなある日、淑蓉のもとに思いがけない縁談が飛び込んできて、それを知った天黎が激怒し、優しかった態度が急変して・・・。
すれ違いラブです。
ビーンズ文庫でよくお見かけした雨川さんの新刊ということで楽しみにしていました。期待通り面白かったです。
幼い頃から好きだった淑蓉が自分の気持ちにまったく気づかず、他の男との縁談を決意したことをきっかけに天黎がブチ切れて、独占欲を思いっきり発揮する、という話(笑)実際には気づいていなかっただけで淑蓉自身も天黎がずっと好きだったわけですが、上手いこと兄を演じきっていた天黎も悪いと思うよwwでもずっと好きだったんだから、何十年も我慢した理性にはあっぱれって感じですが(笑)
本性を見せてからの天黎の独占欲に前半の爽やかさとのギャップを感じてキュンキュンしつつ、その彼に上手い具合にツッコミを入れる侍臣の弘瑜のキャラクターも良かったです。絵師のすがはらさんの描く淑蓉も可愛かった。