【感想・ネタバレ】ゆずられた花嫁のレビュー

あらすじ

ソフィアが幼なじみのダニエルと結婚の約束をして9年が過ぎた。ずっと異国から戻らない彼に、婚約解消を申し出ようとした矢先、ダニエルが事故で亡くなってしまう。自責の念に苛まれる彼女に、さらなる困難が降りかかる――家族が借金の返済を迫られ、家を売るほかなくなってしまったのだ。そんなとき、ダニエルの双子の兄カラムから、意外な申し出をされる。「僕の妻にならないか?」とまどうソフィアをよそに、彼は続けた。「亡き弟との約束を果たすための結婚だ。愛情は関係ない」カラムは10代のころから、私に興味を示してくれなかったのだから当然ね。たとえ形だけでも、一家を救うため結婚を決意するソフィアだったが……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ヒロインはまだ少女期に双子の片割れ―弟と婚約しました。しかし、二人は遠く離れ離れになり、いつしか互いの気持ちは冷めてしまったのです。

そんなある日、帰国途中の婚約者が乗った船が難破、彼は死にました。愛がとうに冷めてしまったフィアンセの死を複雑な想いで受け止めたヒロイン。
そんな彼女に事故で生き残った双子の兄が義務的に求婚したことから、この物語りは始まります。

最初は弟が果たすべきだった責任を果たすためにプロポーズしたはずなのに、いつしか「妻」を愛し始めた
夫と、自分は夫に愛されていないと思いこむ妻。
惹かれ合いながらも互いに真実の気持ちをなかなか告げられない二人のもどかしい恋が進んで行く様子が丹念に描かれていました。

ヒロインは実は絵を描くのが好きで、自分の画力がどれほどのものか世に問いたいという希望があります。当時の名家の令嬢や夫人は画家になるなど夢の又夢で、絵を売って生計を立てることは恥ずべきこととされていた時代でした。時代背景なども歴史を感じさせ興味深く読むことができたと思います。

かなり分厚い本だったので、時間はかかりましたが、最後まで読み終えることができて(実は途中で一度リタイアしそうになりました、最初の段階であまり展開に起伏がなくなったため)良かったです。

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2016年01月06日

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