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Posted by ブクログ
「Boys be ambitious and be Realist」
ドラマで大好きなドラゴン桜の作者,三田紀房の著作.
あとがきなどには,あの桜木の名前として書かれており,一貫して他人を見下したような鋭い口調で書かれている.
本のメッセージは一番最後のパラグラフに簡潔にまとめられている.
『普通を極め,臆病者になって,世の中の逆を行って,「てっぺん」を手に入れろ!』
著者は,毎日成功法を学びたくて本を手に取る自分のような人間を激しく非難する.だからお前はうだつが上がらないんだ,と.
特殊な技術を手に入れようとして,基本をおろそかにしている人間はダメだという一言は痛烈に響く.
対人関係に関してもそう.『対人関係は好かれる必要はないが,嫌われない努力をすべき,これは報われる努力である.』 そして,人に嫌われる人間にはチャンスも近づいてこないというのも間違いないだろう.
作者が勧めるのは究極のリアリストになれということである.リアリストというと,冷たくクールで感情を挟む余地もないといった雰囲気であるが,言いたいことはそうではない.
打算的で,私利私欲で動き,公私混同する.さらには臆病者にもなる.これらは一見してリアリストと対極に位置するようである.
自分のメリットを最大化するように立ち回り,無駄な幻想にとらわれずに自分の頭で考えて,常に冷静にリスクヘッジしておけということである.
普通の基礎の型をひたすらに磨けというのもこの一貫として捉えることができる.表題でもある「ここ一番に強くなる」というのは,「大きな舞台,しかも土壇場で,ミラクルファインプレーを起こせ」,というのではなく,「基礎を普通にこなし,相手に負けなければ良いのだ」なのである.
冒頭で述べられている,個人的三田紀房の名言こそがこの本の本質であろう.
『全ての逆境は,やればできることの連続だ』
Posted by ブクログ
ビジネスにも人生にも、生かしたいと思える内容。とても、ぐさっと来る内容なんだけど、普通ができず、口ばっかりで、行動できない自分を反省する。
印象に残っているのは、直属の上司を見るなという話。もっと上を見ろ。それは、子どもがプロ野球選手を目標にすることがあっても、草野球をしているおじさんを目指さないのと一緒。
ビジネス書を読むのが好きなわたしは、それに感動したりして大馬鹿者かもしれないけど、もっとビジネスにどう生かすということを考えて、本、漫画、そして、自分の中できちんと消化すること。この本が教えてくれた逆転思考など。結果がすべてだ、てっぺんを狙え。効率化して、本業に全力投球。あらゆる仕事はやればできる!王道で勝負。商品ではなく自分を売れ。迷ったら逆を選べ。臆病の先に自信が生まれる。論評するな、行動せよ。難しく考えず、深く考え、物事をシンプルに。
行動することが、すべて。こんな刺激、人生には必要だね。