あらすじ
悪魔の蛙男、絶望“最終刑”完遂!! 超戦慄猟奇サスペンスホラー、“殺しの美術館”、衝撃大完結ッ!!! 禁断の最終話を15頁、緊急加筆ッ―――!! ヤンマガ連載時には見れなかった“悪魔の最終劇”を大解禁!! 巴亮介、単行本未収録“若BUTA”シリーズ!! 『僕らは親友と言う体で』総計80頁、同時収録ッ!!!
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事件当初の容疑者だった大橋の身内及び交友関係担当だった捜査班を、あの状況で独断で動かして霧島邸に踏み込むって、沢村久巡査部長を教育した関端浩三警部補は有能だったんですね…。
しかし最後にラッピングして貰ったおもちゃ、ちゃんと手渡せる関係に戻れたのだろうか…。
数年振りに読返してみたけど、やっぱり後味の悪い作品です。
Posted by ブクログ
地下室に閉じ込められた沢村は、犯人から支給されるまずいハンバーガーとぬるいコーラを口にしながら、暗号のパズルを解読。現れた文字は「EAT」…?あることに気づく沢村。事件は最悪の方向に向かってしまうのか。恐怖の猟奇殺人サスペンス、衝撃の最終巻!
衝撃的といえばその通りなんですが、なんとなくあっけない幕切れだったな、という感じもします。結末はぜひ読んでお確かめください…。
巻末に単行本未刊行の「僕らは親友という体で」も収録してあります。
Posted by ブクログ
なにこれ酷い。
三巻でぴったり完結。若干ラストをネタバレ。
パズルのピースは、EAT。それには子供の落書きのような、女性と子供の絵。ハンバーガーを見やり、まずいハンバーガー、イコール、と考えながらパスワードを打ち込み外へと出る。
その先には、
どでかい肉切り包丁と、簡易型の剃刀と、肉をミンチにしてひき肉炒めみたいにする装置。
髪の毛らしいものが剃刀などに引っかかり、赤黒いであろう液体がそこかしこに飛び散り、その奥に食品店なんかにあるでかーい銀色だろうツードアの冷蔵庫がでんと構えている。
頼む、やめてくれ、嘘だよな、と念じながらあけたその瞬間、は、
血にまみれた奥さんと子供の頭部がやんわりとーー。
叫び出す沢村をモニタでにやにやしながら見つめるカエル男の後ろで、主人になにをしたのと詰め寄る後ろ手に縛られた沢村の妻と、泣きながら妻にしがみつく息子・将太。
少しして、突如現れたカエル男を殺してやると悪態をつきながら追い、追い、追い、ようやく追いつき撃とうとしたその瞬間に走馬灯が流れて、さみしい後ろ姿が妻のそれと重なり、犯人でなく妻であると気づき、遥、と妻の名を叫ぶ、と、カエル男は作品がぶち壊されたと憤る。
将太を人質に、作品をきちんと完成させるのだとカエル男は言う。
エンディングはみっつあった、という。
ひとつ、君が奥さんを殺して息子と二人生き残るエンディング。
もうひとつ、僕の隙を狙って足元の銃を拾い家族三人が助かるエンディング。
最後のひとつは……
と言ったところで刑事たちがようやく追いつきカエル男を包囲する。
沢村たちをどうにかして作品を完成させることを一時的に放棄することに至ったカエル男は外へと逃げ出すのだけれども、天気予報が晴れに切り替わっており重度のアレルギーを引き起こしぶっ倒れる。
一年後ーー沢村は刑事をやめたらしく、せきさんにでんわで連絡をとっている。
あれからずうっとカエル男は昏睡したままらしい。フリーランスのライターが沢村の妻の周りをうろちょろし、無実の人間を殺してどうだとくすくす笑う。
息子の誕生日祝いをしている最中、カエル男の言っていた最後のひとつのことを考える沢村。
妻が殺され息子も殺され自身も殺される、天国でさんにんが仲良く暮らすエンディングだったのではないか、と。
蝋燭のゆらゆら揺れる中、ジィっと考え込む沢村を映しながらのエンド。
読み切りという僕らはーという物語も鬱。
野中という高校生が主人公で、彼は小説家を目指しているらしい。仲良し三人組のひとり、セイちゃんが自動車免許をとったそうで、夏休み当日、ドライヴにいくことになる。
野中は根暗がちで、セイちゃんとジンくんだけが親友らしい。
首吊り山という山間に向かってドライヴを続ける。前日、あのスティーヴン・キングのスタンド・バイ・ミーが放映されていたそうで、それに加え今年春に校長が失踪しその際に首吊り山にはいっていたらしいので、死体探しの旅だそうだ。
馬鹿話をしながら向かうその途中でセイちゃんが人を撥ねてしまう。
それで殺し殺されなんとやらー。
だったのだけれどそれは野中の妄想、野中には二人すらも親友及び友達なんていない人間で、小説の内容であった。
が、なにがあったのか、題材にした二人がドライヴに行くのだがどうだと尋ねてきて、蝉の鳴き声と車の音で終わり。示唆?