あらすじ
ちょっと周りを見回してほしい。ロジカルシンキングのできる「頭がいい」はずの人が、はたして正しく問題解決できているだろうか? むしろ論理だけが先走って行動できなかったり、他人の批判ばかりするダメ出し人間になっていないだろうか?コンピュータやロボットのように課題や前提をインプットされて初めてアウトプットできるのが「ロジカルシンカー」だとすれば、誰も認識していない課題に気づき、問題解決できるのが「クリティカルシンカー」だ。これからのビジネスに前例やマニュアルは通用しないと言われる。「指示待ち」ではなく「提案する」社員、これこそが今企業が求めているビジネスパーソンの姿だ。論理的に考える力はもちろん重要だが、最終的にそれを成果に結びつけられなければ意味がない。クリシンは、入社したてのすべてのビジネスパーソン、いや中堅社員にとっても、ぜひとも身につけておきたいビジネスの基本スキルである。
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Posted by ブクログ
「クリティカルシンキング」とは何ぞや?と思う方も多いと思います。
ロジカルシンキングは耳なじみがありますが、それとは違うのか。
気になって購入してしまいました・・・。
実際、ロジカルシンキングで物事を考えていても、社会ではうまくいかなかったり、見落としがあったり・・・この本はその理由を明確にしてくれました。
クリティカルシンキング=気付き(誰も気付いていないことや、前提として認識していて見落としてしまっている課題)+ロジカルシンキング
によって成り立っいて・・・
ということは、いくらロジカルシンキングによって因果関係を明確にし、モレ・ダブリなく思考を張り巡らせても、課題の気付きという部分で見落としているのなら、本末転倒であるということが分かります。
着眼点がずれているのに論理も何もない、というような感じです。
実際、仕事でよくぶつかるのはその気付きの部分だと感じます。
本の帯に書いてますが、「指示待ち部下」から「提案型部下」へ!
本当にその通りです。
この本の中では、実際に例を挙げて説明しているので、
とても分かりやすい!!!!!
思考ツールの紹介が大部分を占めている第Ⅱ部は少し読むのつらかったですが・・・
これからの、仕事での課題への取り組み方について考えさせられた1冊でした。
ちなみに題名に「入社1年目で知っておきたい」とありますが、
中堅以上の方でも勉強になると思います。