【感想・ネタバレ】お葬式をどうするか 日本人の宗教と習俗のレビュー

あらすじ

お葬式とは、本来、宗教ではなく習俗である。すなわち、成人式や結婚式と同じ儀式にすぎない。しかし、日本人の多くが、そこに格別な宗教的意義があると誤解している。戒名、お焼香、北枕、火葬、年忌法要、お墓の問題……。本書では、葬儀にまつわる習俗と宗教を腑分けし、神道、仏教、儒教との関わりを解説している。まず、釈迦やキリストが葬儀に格別な意義をもたせてはならないと戒めた言葉を紹介し、宗教と習俗の違いを明確にする。ではなぜ、「葬式仏教」と呼ばれるようになったのか。それは、江戸時代以降、キリシタン弾圧を目的とした檀家制度により、葬式は僧侶がとり行うようになったからである。その他、お通夜、末期の水、お骨上げなどの意味についても易しく解説。著者は本来の仏教思想に基づいた、弔いの心、偲ぶ心があれば、しきたりにこだわる必要はない、と説く。死を迎える側も、弔う側も今から読んで考えたい「本当のお葬式の話」。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
釈迦もキリストも、葬儀に格別な意義を持たせてはならない、と戒めた。
しかし、なぜ日本人は、お葬式に宗教的こだわりを持つようになったのか。
戒名、末期の水、年忌法要、墓の問題…。
本書では、習俗であるお葬式が、神道、仏教、儒教の影響を受け、いかに儀式化されてきたかを解説。
特に、現代の「葬式仏教」は江戸時代以降の慣習であり、本来の仏教思想とは無縁であることを指摘。
これからの葬儀がいかにあるべきかを問い直す。
死を迎える側も、弔う側も、今から読んで考えたい「本当のお葬式の話」。

[ 目次 ]
第1章 なぜ日本人は「お葬式」にこだわるのか
第2章 仏教における葬式の起源
第3章 お葬式のかたちと作法
第4章 宗教の世俗化とお葬式
第5章 供養の本質、お墓の問題
第6章 仏教にみる理想の死に方
第7章 お葬式はどうあるべきか

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

0
2011年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お正月には、このように神様が家に帰ってきて、家族が神様と一緒に集まって共同で食事をします
たたりにしても霊魂にしても、わたしはないとは言いません。なぜなら、仏教の正しい考え方は空なんですから。すべては空です。空腹ということは、あると思う人にはあるし、ないと思う人にはないということです
インド洋は、人間は死んだあと、輪廻転生するんだというのが当時の常識でした

0
2022年05月11日

「ビジネス・経済」ランキング