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お葬式とは、本来、宗教ではなく習俗である。すなわち、成人式や結婚式と同じ儀式にすぎない。しかし、日本人の多くが、そこに格別な宗教的意義があると誤解している。戒名、お焼香、北枕、火葬、年忌法要、お墓の問題……。本書では、葬儀にまつわる習俗と宗教を腑分けし、神道、仏教、儒教との関わりを解説している。まず、釈迦やキリストが葬儀に格別な意義をもたせてはならないと戒めた言葉を紹介し、宗教と習俗の違いを明確にする。ではなぜ、「葬式仏教」と呼ばれるようになったのか。それは、江戸時代以降、キリシタン弾圧を目的とした檀家制度により、葬式は僧侶がとり行うようになったからである。その他、お通夜、末期の水、お骨上げなどの意味についても易しく解説。著者は本来の仏教思想に基づいた、弔いの心、偲ぶ心があれば、しきたりにこだわる必要はない、と説く。死を迎える側も、弔う側も今から読んで考えたい「本当のお葬式の話」。
...続きを読むPosted by ブクログ 2009年10月04日
― 目次 ―
まえがき
第1章 なぜ日本人は「お葬式」にこだわるのか
・お葬式とは宗教ではなく習俗
・死ぬのは肉体か霊魂か
・死は「ケガレ」と考えた古代日本人
(中略)
第2章 仏教における葬式の起源
・仏教とお葬式の関係
・日本の習俗とその葬式
・仲間同士の葬式を敷衍化した僧た...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年03月23日
いかに葬式がやる方でなく、催す方に有利な行事かということがよくわかる。葬儀とは一体誰のために行うのか。お経とはなぜ読まれるのか。バカ高い戒名とは必要あるのか。
経済的な観点からでなく、宗教的観点から書かれているのでお金をケチって宗教を否定するようなことにはならない。
ただ結構前に読んだので内容をほと...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月20日
[ 内容 ]
釈迦もキリストも、葬儀に格別な意義を持たせてはならない、と戒めた。
しかし、なぜ日本人は、お葬式に宗教的こだわりを持つようになったのか。
戒名、末期の水、年忌法要、墓の問題…。
本書では、習俗であるお葬式が、神道、仏教、儒教の影響を受け、いかに儀式化されてきたかを解説。
特に、現代の「...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月11日
お正月には、このように神様が家に帰ってきて、家族が神様と一緒に集まって共同で食事をします
たたりにしても霊魂にしても、わたしはないとは言いません。なぜなら、仏教の正しい考え方は空なんですから。すべては空です。空腹ということは、あると思う人にはあるし、ないと思う人にはないということです
インド洋は、人...続きを読む
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