あらすじ
2013年夏、本当にあった87日間、愛の物語。
わさびちゃんは、道路でカラスに襲われているところを「父さん、母さん」に救われた生後間もない子猫。6月2日に保護された時には、顎の骨が粉砕骨折し、舌も切れているなど大怪我をした状態でした。この日から、父さん、母さんの闘病生活は、自分では食べることのできない子猫に2時間おきにカテーテルでミルクを与える生活が始まります。子猫を飼うのは初めての母さんは、ツイッターにアカウントを開設して日々の様子を公開していきます。カテーテルでの給餌は子猫にとって辛いこと。子猫が暴れて口の中を傷つけないようにおばあちゃんがおくるみを作ってくれました。タラコやしめじ、本わさびをあしらったかわいいおくるみをまとった子猫の写真がツイッターで話題にのぼるようになったのです。
以降、家族の飼い犬ぽんずちゃんとの犬猫の垣根を超えた友情などに育まれ、「わさびちゃん」と名付けられた子猫はすくすくとやんちゃに成長していきました。
ところが--。わさびちゃんは、7月末にてんかんの症状に襲われます。これは投薬の末、回復しましたが、8月26日、体調が突如悪化。翌27日、短い生涯を終えたのです。
最後まで必死に生きようとがんばったわさびちゃんが家族と過ごしたのはたった87日間。わさびちゃんと家族との87日の愛の物語を通じて、命の大切さに触れる感動の一冊(本書の収益の一部を動物愛護の活動のために寄付します)。
【ご注意】※この作品はカラー写真が含まれます。お手持ちの端末で立読みファイルをご確認いただくことをお勧めいたします。
毛糸の「おくるみ」に包まれた子猫の名は「わさびちゃん」。この本は悲劇に見舞われた一匹の子猫と、その命を救った家族の87日間の記録です。
カラスに襲われた子猫を助けた「父さん、母さん」は、看病の様子や子猫の成長記録をツイッターに投稿。すると、わさびちゃんは瞬く間に大人気に!フォロワーは10万人にも増えたそうです。
当初は成長記録として出版予定だったこの本。わさびちゃんが逝ってしまい、父さん、母さんは大変悩まれたそうですが「懸命に生き私達に残してくれたものを形にしたい」との思いで出版を決めたとのこと。その言葉通り、この本には小さな命の輝きが溢れています。
写真はどれもほんとにかわいいのですが、傷を悪化させないためにおばあちゃんが編んでくれたという「おくるみ」の出来栄えとバリエーションには感服!わさびちゃんへの愛情がひしひしと伝わってきます。
短い生涯だったけど、父さん、母さん・ご家族・ツイッターで見守った皆さんにかわいがられて、わさびちゃんはとっても幸せだったんだろうなと思います。すべての人におすすめしたい一冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
カラスに襲われて死にかけた子猫が、必死に生きた二ヶ月。そうやって死ぬ猫もきっと多いだろうなあ。カラスもきっと必死なわけで、酷いけどそれが野良猫の暮らし。短い間でもあったかいとこで可愛がられて、幸せだったよね。ぽんちゃんの大きな体にくっついてるのがほんとに可愛い。誰かが捨てた猫の子供。家族を捨てないでって、ほんとだよ(/_;)
Posted by ブクログ
新聞記事で本書を知りました。
わさびちゃんとの出会いからお別れまで、“父と母”による愛情に溢れた記録です。
写真はどれも可愛くてたまりませんが、お話の内容は辛くて悲しいものでした。
“父と母”の行動は大変でなかなか真似できることではありません。
素晴らしい夫婦だなと思います。
読書となった私はこの本を通じて、わさびちゃんと過ごした日々の感動や喜び、そして悲しみを一緒に体験できた気分です。
Posted by ブクログ
2014/12/02
親に虐待を受け殺されるヒトの子がいる反面、命を救うために夜間に動物病院を探してもらえるネコの子がいる。
ヒトもネコも愛され方は同じ。慈愛に溢れた人と巡り会えるかだ。
Posted by ブクログ
可愛いだけじゃない、優しさとひたむきさが伝わってくる本です。もし私がカラスに襲われてる子猫を見つけたらわさびちゃんのおかあさんのように行動できるだろうか…。命を助けるということ、考えさせられました。
それにしても、どの写真もわさびちゃんのご家族の愛情に溢れていて、何度も涙ぐんでしまいます。
Posted by ブクログ
文句なしにかわいい。
だけど、成長した姿を見ることができないというのは切ない。
ただ、ただ保護されてからの生活がわさびちゃんにとって幸せなものであったら嬉しいなあ、と思わずにはいられない。
過程・経過説明の文が絵本みたいに優しい語り口でしたが、内容が内容なので非常に読むのが辛い。泣きたくなってきます。
Posted by ブクログ
とってもかわいくて、「かわいそう」とは何か思えないような、とっても素敵な本でした。
すごく愛されて、大切にされて、幸せな気持ちで天に還れたと思うし、長生きはできかったけど決して悲しい猫生ではなかったと思いました。
愛くるしさ・命の大切さ・ぬくもり、いろんなことを教えてもらえるいい本です。
Posted by ブクログ
鴉に襲われた子猫の話をTVで観て知って、本が出ていたのですぐに買いました。とにかくわさびちゃんの写真が可愛いですが、それ以上に、重傷を負った子猫を必死に看病をされた飼い主さんやお医者さんの話に胸が詰まり、泣けて仕方なかったです。短い一生を精一杯生きたわさびちゃんと、子猫を愛してやまなかった人々(と優しいわんこのぽんずも♪)の温かな想いに溢れた本。興味を持たれたかたはぜひ!
Posted by ブクログ
カラスに襲われていた子猫わさびちゃんは 父さん母さんに保護された。
顎を粉砕骨折していた わさびちゃんだが、家族の介護のかいもあり、順調に回復していく…。
ツイッターなどのSNSで多くの人々が見守った わさびちゃんとご家族の87日間。
わさびちゃんのプロフィール読むだけで泣けてきた(ノ_・。)
わさびちゃん、体重も増えてふっくらしてきたし、回復が順調そうなので安心していた
矢先に突然旅立ってしまったのがとてもショックでした。
わさびちゃんと犬のぽんずちゃん、本当に仲良しなのが伝わってくる写真が沢山です。
Posted by ブクログ
Twitterのタイムラインに流れてきた、おくるみを着た猫ちゃん。それがわさびちゃんとの出会い。
とっても可愛いわさびちゃんや、優しいお母さん、ぽんちゃんなどの姿に惹かれてすかさずフォロー。わさびちゃんの日常をネット上で共有させていただいていました。
そして、突然の「息を引き取りました」のツイートに呆然。
この本を買わせていただいて、わさびちゃんの最期を知ることができました。
とっても短い時間だったけど、ネットを通じてわさびちゃんの姿を見守ることができたことは、私にとってもかけがえのない時間でした。
私も家族にシマリスがいます。家族との出会いと別れは悲しくも素敵なこと。
ぜひ、たくさんの人に読んでもらいたい1冊です。
Posted by ブクログ
書店で帯を見た時、一瞬呼吸が止まってしまった。
私はTwitterをやらないので今も優しいご家族と治療を頑張っているものだと…。
カラスに襲われた生後間もない小猫を保護し献身看護をされた飼い主様、心から敬意を表します。
わさびちゃんも、短い命だったけど沢山の愛に包まれて旅立つ事が出来て幸せだったと思います。
先に天使になったうちの子を重ねて、嗚咽に近いくらい泣いてしまいました。
Posted by ブクログ
Twitterで知ったわさびちゃん。
結末はすでに知っている。
そのせいもあるのか?読みはじめてすぐにボロボロ。。
自分でもこんなに泣くとは思いませんでした。
しかし、なんてかわいいんだろう。。わさびちゃん。
そして、母さん、父さんはなんて素晴らしい人なんだろう。
ぽんちゃん、今、さみしいだろうね。
結末は悲しいけれど、精一杯生きたわさびちゃん。愛いっぱいの中で生きたわさびちゃん。
良い本です。
Posted by ブクログ
涙なしには読めませぬ…。父さんも母さんもおばあちゃんもぽんちゃんも、なんてステキな家族なんでしょう。わさびちゃんはいっぱいの愛情に包まれ、ツイッターを通じて私も幸せな気分になっていました。わさびちゃん、ありがとう。わさびちゃん、めちゃめちゃかわいい。
Posted by ブクログ
何を飼っているどの飼い主さんでも、きっと同じことを思うはず。『家族になってくれてありがとう』『うちに来てくれてありがとう』『今までも、これからも、ずっとずっと愛してるよ』 その思いが詰まった一冊。
Posted by ブクログ
わさびちゃんをツイッターで見るのが毎日楽しみでした。
中でもぽんちゃんと寄り添って眠る姿が、本当に幸せそうで好きです。
その記憶を本にしてくださって、ありがとう♬
Posted by ブクログ
悲しいお話だが、暖かい。
私には出来ないが、皆この方のようであれば、野良の問題も改善されていくのだろう。
少なくとも私も猫がいるため、この家族を大事にしていこうと思う。
Posted by ブクログ
カラスに襲われ、瀕死状態で助けられたわさびちゃん。小さな命を必死につなごうとするわさびちゃんと、その小さな命の灯を消さないよう看病に身を粉にした家族たち。中の写真はあどけないわさびちゃんが犬や小鳥と戯れる可愛らしい写真ばかりで思わず動物を飼いたくなってしまう。けれども、実際は可愛らしいという思いだけでは動物は飼えないのだということを、わさびちゃんとその家族の苦労が物語っていた。動物を拾うこと、動物を飼うことの責任の重さを改めて教えてくれた一冊でした。