【感想・ネタバレ】灼光 神尾シリーズ2のレビュー

あらすじ

失踪した青年、水町俊の後を追った元一等航海士・神尾修二はアフリカ・コートジボワールに降り立った。俊を見つけ出し、日本の母親に送り届ければ仕事は簡単に終わるはずだった。だが、彼の足どりはつかめず、捜索はたび重なる妨害にあい、神尾は生命を狙われた。――男の誇りを守るため、彼は灼熱の地で闘いを始める。

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Posted by ブクログ

今でこそ歴史小説なんか書いてるけど、北方さんといえばハードボイルド小説の教祖的存在だった。
「檻」とこの神尾シリーズは若い頃読んだけど、結構影響受けたかな。青かったからね。ハードボイルドに抵抗や嫌悪をもつひとにこそ読んで欲しいな。神尾シリーズは1作目の「群青」と、この2作目がとっても良いです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

アフリカでした。
最初ッから最後まで・・・
解説にもあるように、横浜で腰を落ち着けるんじゃなかったのか神尾!
と、誰もが突っ込みたくなる・・・
しかしその突っ込みもすぐに収められ、神尾の動きに引き込まれるのだ。

まず、神尾は何をしようとしているのか、何をしにアフリカくんだりまで出てきてるのか。
尾は横浜で探偵を初めて、半年間はどうでもいいような仕事をして、今回初めて、仕事をした、と言えるものをしているらしい。
それも、神尾の住んでいる家の大家・水町夫人の息子をアフリカから連れ戻す仕事だ。
黒い肌の国で日本人かー、と思ったらこの息子・俊、黒人アメリカ人とのハーフで肌が黒色・・・!
なんか面白くなってきた!
海のある場所しか知らなかった神尾が、内陸の場所を見て驚くのもまた新鮮だった。
俊は好きになった女が事件を抱えてこの国に帰り、守ろうとして追ってきたらしいのだが、神尾は俊に会って神尾流で気持ちを確かめ、俊のやりたいことをやらせることに。
神尾は主人公だけど、ちょっと物事を脇から見ている感じがして、前巻に比べると「読んでる」っていう感じがした。
つまりなんというかーー
あんまりのらなかった・・・
神尾がその激情さを見せたのは、本当にラストだ。
いや、神尾は最初っから最後まで神尾でしたけど。
しかし最後の最後、神尾に通訳として雇われていたはずのエミールというお爺ちゃんが美味しいとこどりをしたので、こっちもニヤリとしてしまった・・・

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2009年10月04日

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