あらすじ
東日本大震災の報道によって露になった、広告主(スポンサー企業)とメディア、そして広告代理店の癒着構造。この構造を作り上げ、独占的に支配する巨大広告代理店・電通のメディア洗脳戦略を暴き出す。
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Posted by ブクログ
買ってよかった。そして、自分の本棚に残しておく本に決定した。
ある意味、洗脳されている方が楽だし、世のマジョリティーが求める、いわゆる楽しみを享受できるのだと思う。
本当のことを知ることは、苦しいこともある。
でも、自分はひねくれているから、ちゃんと疑問を投げかけてくれる人がいることがありがたい。
マジョリティーから見て、損していると見える行動を自分の名前を出して、危険を負担したうえで発言している人はすごいなと思う。
考えさせられる一冊。
Posted by ブクログ
権力の犬と化したCIAの手先「電通」
よくぞ、ここまで、闇の世界のことを書いてくれました。
著者、発行責任出版社の快挙に頭が下ります。
戦後、GHQに逆らった日本人がCIAの手よって闇に葬られた件数は数限りないものだったと推測されます。
電通のような馬鹿でかい広告代理店が、広告出稿主(企業)と広告媒体(テレビ局)の両方の代理店を同時に行っている。
マッチポンプをしてしまう構造になってしまっている。
情報の非対称性において弱者である消費者・国民の側の支援をすべきメディアが情報強者である権力側についてしまっている。
こんな国を先進国と言って浮かれている日本が恥ずかしいかぎりである。
しかし、苫米地氏はよくぞここまで書いてくれました。
Posted by ブクログ
★★★★★★★★★に相当する。
現代のメディアの問題点を明らかにした上で
国民一人一人が取るべき行動を示している。
論理的な思考を諦めず、実際に行動を起こしていきたい。
Posted by ブクログ
マスメディアの王、電通。批判したものはメディアから総スカンを食らう。めざましに出ていた森田実さんも、電通批判でテレビ業界から放り出された。恐ろしい事だ。これからの時代、テレビを信じる人は減るだろうが、
自分の知らない間にghqに加担していたり、ibmの手先になっていたりすると思と、驚くばかりだ。メディアの正しい姿を求める事は悪い事だろうか?独占禁止法に当たるのに、訴えられないのは、訴えを聞く側と癒着があるからだ。自分に嘘をつかない生き方は辛いが、魂だけは明け渡したくないと思った。
Posted by ブクログ
エキセントリックなルックスから、色モノ的に見られがちな著者であるが、権力支配、メディア支配に対する高い問題意識を持った硬派な思想の持ち主である事が分かる。
本書を読んだ事の最大の収穫は、哲学者・心理学者のミシェル・フーコーによる、バイオパワー(生一権力)という概念を知ったことだろう。フーコーの「監獄の誕生」という著書の中で、提唱された概念であり、”監視されているという暗黙のプレッシャーによって、囚人は実際には監視されていなくても監視されているかの如く振る舞う”現象である。監視されているというプレッシャーが、模範的な行動を促すということだ。本書のテーマである電通という広告代理店を通じたメディア支配の本質は、そうした業界内にある暗黙のバイオパワーによってもたらされており、誰か特定の個人や集団の意思によって直接的になされているものではないということだ。
この概念は、戦時の日本に醸造された国民一丸となった戦争協力の空気が説明できるであろう。憲兵による監視というプレッシャーで、国民の本来の意思とは裏腹に、徴兵の赤紙を受け取るとバンザイをし、それに対して賛同しなければ非国民のレッテルを貼られた当時の空気は正にバイオパワーであろう。更に古く遡れば、豊臣秀吉時代の五人組制度や、村八分などといった地域社会的慣習も説明がつく。
本書の中で、電通の歴史を紐解くくだりで、戦後のGHQ、CIAとの関わりが大胆な仮説を元に提示されている。
敗戦後のGHQによる、WGIP(War Guilt Information Program)によって、敗戦は日本の指導者が誤った選択をした結果であり、米国は悪くないという価値観が日本人に植え付けられたということだ。そして、電通がこのプログラムの遂行に大きな役割を果たしたということだが、あながち否定はできないだろう。
一方、書中、アメリカのメディア支配の陰謀的な話が出てくるが、このへんは少し眉唾もののような気がする。オバマ大統領が、ザッカーバーグやスティーブ・ジョブズなどのアメリカの主要IT企業のTOPを食事に招待したという話が、アメリカの外交的覇権についての協力を求めたという話は飛躍しすぎであろう。上場企業であるそうした会社のTOPをそれだけの大人数を集めて、国家の利権について協力を求め、それを全員が快諾するなどという発想はかなりの暴論だ。経済学的な企業と個人のインセンティブを考えると機能するとは考えにくい。こうした話も混ざるから、本書や著者が胡散臭く感じるのであろう。
一方、本書の主題である電通が、監査役に、元大臣、公正取引委員会、銀行役員をそれぞれ迎え入れているという指摘がある。政治、行政、金融の分野からの人脈を確保し、うまく通ずるというしたたかな戦略である。この程度の事は、実際どの大手企業もやっていることであろう。
電通のメディア支配構造は多かれ少なかれあると思われるが、冒頭に指摘されている通り、何らかの意思があるものではなく、バイオパワーによって暗黙の元に存在する掴みどころない空気のようなものなのであろう。著者が巻末で提唱しているように、電通の分割、メディアの代理と広告主の代理を禁止するなどという政治、立法的な解決策が、こうした状況を変えるであろうが、実現は著者も指摘しているように簡単ではないだろう。
Posted by ブクログ
エキセントリックなルックスから、色モノ的に見られがちな著者であるが、権力支配、メディア支配に対する高い問題意識を持った硬派な思想の持ち主である事が分かる。
本書を読んだ事の最大の収穫は、哲学者・心理学者のミシェル・フーコーによる、バイオパワー(生一権力)という概念を知ったことだろう。フーコーの「監獄の誕生」という著書の中で、提唱された概念であり、”監視されているという暗黙のプレッシャーによって、囚人は実際には監視されていなくても監視されているかの如く振る舞う”現象である。監視されているというプレッシャーが、模範的な行動を促すということだ。本書のテーマである、電通という広告代理店を通じたメディア支配の本質は、そうした業界内にある暗黙のバイオパワーによってもたらされており、誰か特定の個人や集団の意思によって直接的になされているものではないということだ。
この概念は、戦時の日本に醸造された国民一眼となった戦争協力の空気が説明できるであろう。憲兵による監視というプレシャーで、国民の本来の意思とは裏腹に、徴兵の赤紙を受け取るとバンザイをし、それに対して賛同しなければ非国民のレッテルを貼られていた当時の空気は、正にバイオパワーであろう。更に古く遡れば、豊臣秀吉時代の五人組制度や、村八分などといった地域社会的慣習も、バイオパワーという概念で説明がつく。
本書の中で、電通の歴史を紐解くくだりで、戦後のGHQ、CIAとの関わりが大胆な仮説を元に提示されている。
敗戦後のGHQによる、WGIP(War Guilt Information Program)によって、敗戦は日本の指導者が誤った選択をした結果であり、米国は悪くないという価値観が日本人に植え付けられたということだ。そして、電通がこのプログラムの遂行に大きな役割を果たしたということだ。あながち、否定できる話でもないだろう。一方、書中、アメリカのメディア支配の陰謀的な話が出てくるが、このへんは少し眉唾もののような気がする。オバマ大統領が、ザッカーバーグやスティーブ・ジョブズなどのアメリカの主要IT企業のTOPを食事に招待したという話が、アメリカの外交的覇権についての協力を求めたという話は飛躍しすぎであろう。上場企業であるそうした会社のTOPをそれだけの大人数を集めて、国家の利権について協力を求め、それを全員が快諾するなどという発想は、かなりの暴論だ。経済学的な、企業と個人のインセンティブを考えると機能するとは考えにくい。こうした話も混ざるから、本書や著者が胡散臭く感じるのであろう。
一方、本書の主役である電通であるが、監査役に、元大臣、公正取引委員会、銀行役員をそれぞれ迎え入れているという指摘がある。政治、行政、金融の分野からの人脈を確保し、うまく通ずるというしたたかな戦略である。この程度の事は、実際どの大手企業もやっていることであろう。
電通のメディア支配構造は多かれ少なかれあると思われるが、冒頭に指摘されている通り、何らかの意思があるものではなく、バイオパワーによって暗黙の元に存在する掴みどころない空気のようなものなのであろう。著者が巻末で提唱しているように、電通の分割、メディアの代理と広告主の代理を禁止するなどという政治、立法的な解決策が、こうした状況を変えるであろうが、実現は著者も指摘しているように簡単ではないだろう。
Posted by ブクログ
著者の本は何冊か読んでいるが、脳科学者やプログラマーとしての洗脳に関してが専門であり、電脳の洗脳効果についての記述はよいと思う。しかし、電通の歴史的な検証は、やはり門外漢で社会部などの方がいいかなと思った。
例えば、~と思うとかの表現が多用しされていたり、新聞記事などから(深読みしてしまうと)陰謀論的な記述で、GHQなどの関係を邪推した上で、最後の判断は読者に任せるというのはどうかなと思った。
ただ読み物としては、電通の広告業界(特にテレビ業界)での影響がきわめて大きいこと、多くの圧力をかけられること、歴史的に時の権力者や韓国との関係などは知っておいて損はないことだった。
Posted by ブクログ
メディアと広告代理店との関係が書かれ、その構造上の問題点が指摘されている。状況証拠や歴史的事実に基づく考察などで論理展開がなされており、真実味を帯びていた。タブーと言われる電通批判を著した苫米地氏や出版社であるサイゾーの度量の大きさが分かる本。
Posted by ブクログ
普段、気にしなかった点が一気に疑問に感じてくる。「電波に税金がかからない」「独禁法に引っかからない」「電通と国とGHQの繋がり」。そういえば、森永製菓社長の娘である安倍総理夫人は大学卒業後、電通に入社してる。このあたりも闇の事情がプンプンしますが。
もちろん信じるか信じないかはあなた次第です。
Posted by ブクログ
ユダヤ陰謀論では、よくソ連が人民支配の実験であったかのように言われているが、もしかしたらそれは、日本で今、まさにそこへ向かっているように思えてならない、そんな印象を抱く恐ろしい内容の本です。
Posted by ブクログ
私は読書派なのでテレビは決めたものしか見ないし、新聞も読まないが、別に困ったことはない。この本に書いてある電通の実態がどうかはともかく、自分の頭で考えるという習慣は大切と思う。
Posted by ブクログ
とても参考になった。今までも疑問はあったが、これからはもっと気をつけよう。
・メディアは中立ではない。
・有名人のつぶやきはすべて広告だと思え。
・メディアの主張を疑え。
Posted by ブクログ
日本のメディアの裏で暗躍する広告代理店に関する一冊。ビジネスモデルを見れば、その影響力の大きさにも納得。GHQ時代にまで遡って電通のDNAを解き明かす件は特に面白かったが、推測の域を出ない部分が多く、映画や小説のような印象を受けた。電通支配による弊害及びその解決策にも言及しているが、どこか諦念が漂っており、結局は個人レベルで「知らない」側から「知っている」側に回りましょうという主張に落ち着いている。
Posted by ブクログ
なるほどって感じでした。
自分の求めている情報が効果的に手に入りよかったです。
マスコミ批判をする人は、
単純に批判するだけでなく論理的に批判できたほうがいいと思います。
これを読めば一発ですが。
ちなみに、テレビは見ません。部屋に無いです。
Posted by ブクログ
読みやすい。TV、新聞、ラジオ・・メディアは広告代理店からのお金で成り立ってますので、広告代理店や沢山お金を出してくれる企業には頭が下がりません。都合の悪い報道は出来ません。米国のメディアでは編集権と経営権が別なのだそうですが、日本は違いますね。
Posted by ブクログ
正しいかは分からないし割と当たり前といえば当たり前の話だけども、メディアと言うバイオパワーが大きく働いている業界から出てくる情報に対して疑ってかかる姿勢は忘れてはいけないなと改めて思わされました。
Posted by ブクログ
タイトルからして過激なので手に取ってみました。
データというより、作者の知識と想像の世界に過ぎないのだとは思いますが、かなりこわさを感じてしまう本。
とくに、多くの日本人が落胆した、2002年サッカーW杯が単独ではなく韓国との共催になってしまった部分のくだり。
日本は単独開催を主張し、韓国は単独開催を装いながら実ははじめから共催がねらいだった。。。
それはわかっていたのですが、その片棒を担いだのは、あろうことか日本の電通であったという話。
証拠があるわけではないのでしょうが、辻褄が合う部分もあり、底知れないおそろしさを感じてしまいました。。。
Posted by ブクログ
電通が巨大な権力であることは事実。
電通がマスコミを支配していることも事実。海外のCMエージェンシーでは、一代理店一業界、一業種一社がふつう。業界内に代理店は複数ある。
日本はあらゆる業界で電通と博報堂のほぼ寡占状態なのが非常に問題。
1位 電通 【1兆8930.55億円 (2012/03/31)】
2位 博報堂DYホールディングス 【9783.21億円 (2012/03/31)】
3位 アサツー ディ・ケイ 【3471.11億円 (2011/12/31)】
電通とCIAとの繋がりも、歴史的に事実。
電通がビデオリサーチを支配してることも事実。視聴率が中立的に算定されているかどうか誰にも証明できない。
電通がマスコミ各社に勤める有力者の家族を大量採用しているのも事実。政界財界にもコネだらけ。
電通と権力との結びつきは絶大。
苫米地英人は文章が簡単で読みやすい。でも、ときどき確かな根拠も無く、推測で物を述べるので、信用できない。
だけど、彼のメディア論はある程度、正しいと思う。
Posted by ブクログ
読みやすかったというか、文章が稚拙だったというか
GHQ・CIAと電通の関係話はミステリー小説のようでおもしろかった
電通批判の内容はともかく、広告代理店とは何かがわかりやすく無知の私には勉強になった
Posted by ブクログ
◎憲法とは、「国民が国家を取り締まるための法律」。
◎メディアという権力の監視役が絶対に必要。
◎権力者にとって一般市民は無知で賢くないほうがいい。
たしかに。
自分が権力者だったら…と考えてみれば、納得できること
ばかりで、やはり「思考停止」は大罪だなあと改めて思う。
なにごとも、自分で考えて判断しないと。
Posted by ブクログ
大企業は大なり小なりこういった諸々があるのだろう
そして大企業が故に疑惑を持たれたり、叩かれたりすることがあるのだろう
とは思っていたものの、想像以上。
これは怖いなあー。
全てがこの通りなのだとしたら。
Posted by ブクログ
ちょっと飛ばしすぎた感。
おそらく的を射ていると思うのだがいかんせん推測が多い。
ネットではこの前提で議論されることが多いので、それを固めるネタがもっとほしい。
Posted by ブクログ
同じ業界にいると、電通の傍若無人ぶりが聞こえてきたりする。ここに書かれている事が全て真実と言えるかわからないが、全て否定できないのも事実。
12/11/23-108
Posted by ブクログ
電通という日本の広告代理店の存在が世界的にみてもかなり異質であるということがよくわかる。
衝撃的なタイトルなので、煽った内容かと思いきや、とても冷静にわかりやすく書かれている。
テレビなどのメディアを頭から信じきっている人の考えを変えるきっかけになるかもしれないと思い購入。
Posted by ブクログ
スカイツリーや金環日食、オリンピックなどなど。何かが起こるたび総出で大騒ぎするさまを見るにつけ、電通にとってこの国は入れ食いかつ濡れ手に泡の市場なんだろうなあということがよくわかる。受け手もすこし考えれば気づくはずなのに。いや、気づいてないのか、それとも気づかないふりをしているのか。
いずれにしても胡散臭いことには変わりない。こんなに不健康な状態がずっと続かないことを願うばかりだ。官僚、警察、政治、メディア…全てが腐っていて逃げ場なし。四面楚歌な国もめずらしい。あきれてしまう。
Posted by ブクログ
タイトルでは「電通」を押し出しているけれど、特に「電通について徹底的に書かれた本」というわけではない。
テレビ・新聞のようなメディアは強い影響力を持っているが、そのメディアには当然スポンサーや政治家が影響力を持っているので、広告やプロパガンダに注意しなければならない。というのが主旨。
興味深かったのは、戦後GHQが日本に自虐観を植え付ける際に、メディアをどのように利用したのかという話。
それから日本とアメリカのメディアのあり方の違い。アメリカは日本と違って経営と報道が分離されていたり、広告代理店の寡占が規制されていたりと、報道の独立性が保たれるように努力がなされている。
個人的にプロパガンダや広告が悪いことだとは思わないけど、利権の設計に妥協は許されないと思った。
話の展開自体はちょっと稚拙。
3.11の震災と絡めて展開されている本は、タイムリーさを狙ったためか、総じて編集が甘い気がする。