【感想・ネタバレ】信長の女のレビュー

あらすじ

和歌や蹴鞠は古くさいと無視、少年たちに菓子を配って家来に従え、馬で駆け回った元服前。織田信長が心惹かれたのは、各地から船で物資が集まる港町だった。商いで世を制することができ、海の道でつながる遠い異国が攻めてくるかもしれない。新しいものに憧れる信長が、明の衣装をまとった美しい少女と出会い、ひと目で虜に……。戦国のカリスマの初恋と青春時代を描く、新釈・信長伝。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

まず、読みやすいことがこの小説の特徴であると思いました。
歴史を扱っている小説でありながら、現代人に馴染みある言葉遣いで描くことで、より手に取りやすいものになっていると思われます。

さて、この小説は、信長の天下布武の心理的原動力を、十一屋梨華という一人の女性を恋う心として書いていました。
頭の回転が速く、自分と同じ革新的な考えをしており、自立した女性である梨華。彼女は信長に世界の広さを教えました。そして、彼女が自分の望む人生を歩むために母親の母国である明へ移住したために、信長は自分のやり方で彼女に再会しに行こうとします。すなわち、日本を平定し、朝鮮や明、さらにはヨーロッパまで日本を進出させ、そうやって会いに行くことを望んでいます。
無論、世は戦国時代ですので、日本の平定すら容易ではありません。
それを革新的な自軍でもって一つ一つ破っていき、そして先を見据えることを続けている信長からは、常人離れした頭の良さと、そして一途な純情さを感じました。

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2018年05月19日

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