【感想・ネタバレ】日本人に遺したい国語 101歳最後の授業のレビュー

あらすじ

日本語の力は生きる力。本を読み、手紙を書けば、人生はどんどん豊かになる。「生まれ変わってもう一度授業がしたい」――101歳でこの世を去った、伝説の国語教師の遺言、緊急出版!!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

本書は「文庫本1冊を3年間かけて読む」という異例の授業をした、
橋本武先生の思考法が詰まっている一冊である。
なぜそのような授業をしたのか。
そこには先生の101年間の生き方、そして熱い想いが込められていた。

その根底にある考えが「追体験」だ。
人間の人生は限られている。
そのため読書を通じ、他人の人生を追体験することで、
人間性を豊かにしようと先生は考えたのだ。
いろいろな人生観や価値観に触れることで、
自分の人生は豊かになっていく。

さらに面白いと感じた点が、橋本先生のスタンスだ。
「興味に忠実になる」「腑に落ちるまで追及する」「まずは行動する」
これを101歳になってもできる人間を他に知っているだろうか。
堀江氏の「多動力」につながる部分も多いかと思われる。
101歳の人間に出来て、私達にできないわけがない。
橋本先生のように、興味に沿って行動する人が一人でも増えることを願いたい。

橋本先生の授業内容は「奇跡の教室」という著書に掲載されているため、ぜひ一度手に取っていただきたい。

本書は最後「生まれ変わってもう一度授業がしたい」の一言で締めくくる。
今の社会で上記のようなセリフが言える人間が、どれだけいるのだろうか。
私も橋本先生のように「好きなことにありったけの情熱を注ぐ」生き方を目指し、日々行動していこう。
そう心から思えた一冊だ。

0
2018年11月15日

「学術・語学」ランキング