あらすじ
この男、天才につき。
遠藤保仁のサッカー世界を読み解く
サッカー界の重要テーマを多士済々の論客に論じていただく
『フットボールサミット』第6回目の議題は
「遠藤保仁のサッカー世界を読み解く」です。
若い頃からその秘めたる才能を認められ、
ガンバ大阪ではチームの象徴として君臨してきた遠藤保仁選手ですが、
日本代表では長く中田英寿や中村俊輔といった選手の陰に隠れて
目立たつことはあまりありませんでした。
日本代表での大きな転機は2006年。
イビツァ・オシム監督が就任すると主軸として不動のレギュラーを獲得、
以降の日本代表に欠かせない存在となっていきます。
ザッケローニ監督の日本代表でも
「替えの利かない選手」と評される遠藤選手ですが、
その実、彼の何が優れているのか、
多くの人がまだ気づいていないのではないでしょうか。
派手なプレーもせず、淡々とシンプルにプレーする。
一見するとわかりづらい彼のプレースタイルにこそ
遠藤選手の真価が裏打ちされています。
もちろん完璧な選手などいません。
しかし、彼のプレーを多くの人が理解できるようになったとき、
日本のサッカーのレベルは一段も二段もステップアップするのではないでしょうか。
彼はいかにしてその類まれな才能を開花させていったのか、
その進化の過程を追うととともに、
彼が持つ独特のサッカー世界を今号では紐解いていきます。
議長・森哲也
『フットボールサミット』第6回 目次
西部謙司 遠藤保仁の「戦術眼」
田村修一 オシムのメッセージ
高村美砂 『ヤット』はなぜ、愛されるのか。
千田 善 元日本代表通訳の回想
下薗昌記 明神智和、加地亮、中澤聡太、武井択也の証言
チームメートが体感する遠藤保仁の進化
清水英斗 ヤット・スタイルを科学する
竹田聡一郎 79年組の述懐
木崎伸也 天才の思考法とアイデア
北健一郎 遠藤彰弘、山口智が語る 新時代のボランチ論
COLUMN
速水健朗 日本でワールドカップが見られなくなる日
木村元彦 [新連載]ランコ・ポポヴィッチのFC東京戦記
西部謙司 [新連載]戦術サミット 第一回 中村憲剛インタビュー
佐山ブックマン一郎 サッカー版「ぼくの採点表」
松本育夫 [新連載]炎の説教部屋
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第2回の中田特集以来、夢中で読みました。そういえば、1999年ナイジェリアワールドユース組だったのですね。このメンバーで唯一代表に生き残っている。当時はそんなことになるとは思わなかったなぁ。
といっても、当時の自分に「あと10年ちょっとしたら、インテルやユナイテッドに日本人がいるよ」と言っても絶対信じないだろうな。
Posted by ブクログ
わたしの一番好きなフットボールプレイヤー。
引退が決まったら絶対に泣くと思う。
「この男、天才につき。」とあるが、
技術的には努力の人であり、視野の広さこそが天才だそうだ。
遠藤と一緒にサッカーをしてきた人のインタビューがいくつかあるけど、全員が信頼し切っていて、「遠藤ならできる」「なぜなら視野が広くて全体を分かっているから」という。
わたしのように自分でプレーしたことのない人でも、これを読むと遠藤がどうして替えのきかないプレイヤーなのかが少し、少しだけだけど、分かる気がする。
こういう掘り下げ方を、各プレイヤーでしてくれたら全部読みたいと思う。
次は本田?香川?長友?
風間さんのインタビューをとても楽しみにしていたんだけど、webに載っていたので全文なんですね。
Posted by ブクログ
遠藤保仁のプレーをもっとちゃんとしっかり見たいと思う。これからも進化しそうで、楽しみでならない。天才なのかどうかはよくわからないけれど、どこがすごいのかということが少しわかったような気がする。「少し」と書いたのは、書かれていることを自分が正しく理解できたか怪しいからで、なぜ怪しいかというとサッカーの試合を見るようになってからあまり時間がたっていないから。経験が足りないのが歯がゆかった。見るべきところを見られる目を培いたいと強く思う。
Posted by ブクログ
やっぱり遠藤は凄い!
あまり走らず燃費良く、的確なパスを出していると思ってた。
でも、データ分析では、良く走ってる。
最適なポジションへ走ってパスを受け、ワンタッチでパスを出す。
ガンバの試合、見に行きたい。
Posted by ブクログ
サッカーサミット 6回は、遠藤ヤット。
兄から、同僚から、オシムから、ヤットのすごさが語られる。個人的には巻末のポポヴィッチの凄まじい人生に驚いた。
Posted by ブクログ
遠藤についてオシムや選手を始め、様々な人がコメントしている。
遠藤の凄さはなかなか目立ちにくい部分だが、やはり一緒にプレーしている選手であるほど良く分かるのだろう。
様々な視点での評価が面白い。