あらすじ
ほおずき市の夜、老舗料亭の一室で男の変死体が発見された。現場は密室に近い状態で、そこになぜか赤ベコが。捜査が難航するなか、また殺人が発生、そこにも赤ベコが。そして、その後も連続して起こる殺人。捜査にあたる西浅草署の刑事・高杉順平(たかすぎじゅんぺい)を翻弄し続ける真犯人は意外な人物だった――。当代屈指の人気時代小説作家の名作警察小説シリーズ第2弾、待望の文庫化。(『闇を撃つ刑事』改題)
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Posted by ブクログ
ほおずき市の夜、老舗料亭の一室で男の変死体が発見された。現場は密室に近い状態で、そこになぜか赤ベコが。捜査が難航するなか、また殺人が発生、そこにも赤ベコが。そして、その後も連続して起こる殺人。捜査にあたる西浅草署の刑事・高杉順平を翻弄し続ける真犯人は意外な人物だった。
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「赤」にはいろいろなイメージがある。情熱や激しさ、激情など人によってそのイメージは違うだろう。
だが、あまりマイナスなイメージで捉えられることは少ないと思う。
けれど、こと事件を扱うドラマなどにおいては、赤=現場に流された血…というイメージが強い。
ほおずきの赤い実、事件絡みの場所に飾られた赤ベコ、そして被害者の流した真っ赤な血。
まさにこの作品においては、「赤の連鎖」に彩られた場面が多い。
推理しながら作品を読むのは楽しい。
推理小説のルールにのっとれば、犯人は必ず作品の中に登場している人物である。
「赤の連鎖」は次々に容疑者と目される人間が殺され、後半には犯人である可能性のある登場人物は絞られていく。
残念なことに映像化されたドラマは見ていない。
「赤」という色がどんなふうに効果的に使われていたのか、見てみたかった気もする。