【感想・ネタバレ】柳生大戦争のレビュー

あらすじ

高麗の高僧・晦然(かいねん)が得意の絶頂にあったその日、彼を待ち受けていたのは2度の元寇(げんこう)で散った高麗の兵士たちの霊であった。供養のため倭国に渡った晦然は「一然書翰(いちねんしょかん)」を書き記す。この奇書が、345年の時を経て、徳川幕府と李朝を揺るがし、柳生一族をも混乱に陥れたのだった。衝撃の時代小説、文庫化。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

荒山徹 著「柳生大戦争」を読みました。

 朝鮮の建国神話の謎を巡り、徳川幕府と朝鮮、中国の歴史の歯車が動き出していく。そこに柳生一族の運命もかかわっていく。はたして柳生十兵衛は、その運命を乗り越えていくことができるのか。

 自分が大好きな柳生十兵衛が活躍するこの作品、読み進める楽しさと読み終えてしまう寂しさを感じながら、一気に読みました。

 しかも今回の十兵衛の敵は、自分の弟である柳生友矩、まさに柳生一族の存亡をかけた闘いが展開し、読み応えがありました。

 家光の治世が固まろうとしていた時代に、日本と朝鮮、中国の間に緊迫した関係が保たれていたという歴史は、とても興味深かったです。

 したがって、著者お得意の奇想天外な伝奇小説の醍醐味ももちろん感じられましたが、今作はそれとともに、歴史小説としての魅力も味わうことができました。

 それでも結末はやはり作者らしい想像を絶する展開で幕を閉じ、ただの小説で終わらないところはさすがだと思いました。

 作者はこの作品で柳生十兵衛との決別を述べていましたが、読者の一人としては、ぜひ今後も荒山十兵衛を活躍させていってほしいと思います。

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2013年01月27日

Posted by ブクログ

いい意味で相変わらず酷い。
前半のマラなし芳一と悪十兵衛。後半の徳川家光の濃厚な濡れ場でたいへん笑った。

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2025年09月21日

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