あらすじ
筋を通し、合理的に生きる人は強い。目先の利益に囚われず、易きに流れることもなく、大所高所から最も全体の利益が大きい選択を行う。この習慣の積み重ねが、周りの人からの確かな信頼、仕事における確かな成果、そして悔いのない人生をもたらす。そんな生き方を体現したのが、「アメリカ資本主義の育ての親」であり、実業家、政治家、科学者のフランクリンだ。印刷業者から身を起こした彼は100ドル紙幣にも描かれる偉人となり、M.ウェーバーの資本主義理論やD.カーネギーの人間関係術も影響を与えている。成功哲学の原点といえる存在だ。しかし彼の習慣は、誰でも実践できるシンプルなものである。「手帳を活用して『徳』を無理なく身につける」「相手を論破せず主張を通す」、「企画を立てる際はまず全体像を見通す」…。今こそ、本物の成功習慣を実践せよ!
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Posted by ブクログ
齋藤孝が、アメリカ資本主義の父ベンジャミン・フランクリンの『自伝』をもとに、より良いライフスタイルを追求する内容。
「心の苦しさは、困難の多さではなく、
困難をどれだけ整理出来るかによる。」
「途中で倒れても最優先の成果は残るようにする。」
「親切な悲観屋に惑わされるな。」
「楽がしたいなら苦手と向き合え。」
といった、フランクリンの生き方に基づいた習慣を紹介する。
フランクリンは好奇心旺盛で、勤勉、行動力があって、合理的。
私たちが見習うべきところは多いが、やや非凡で変わり者。
そんな彼の生き様を楽しむとともに、自分自身の生き方を振り返りながら、読み進めていくと面白い。
齋藤孝さんの文章も、いつもながらに読みやすいので、軽い読み物にオススメです。