【感想・ネタバレ】日本でいちばん大切にしたい会社3(あさ出版電子書籍)のレビュー

あらすじ

日本でいちばん大切にしたい会社3 (あさ出版電子書籍)

◆著者のコメント
2011年に「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞という表彰制度が創設されました。2008年に出版した『日本でいちばん大切にしたい会社』がきっかけです。

この表彰制度の主な目的は、私がこの本の中で強く主張した正しい経営、つまり「人をとことん大切にする経営を、ぶれずに実行している企業」を顕彰して、そうした経営を行う会社をこの国に少しでも増やすことでした。

私はこれまでおよそ40年間、全国各地の約6500社の中小企業を訪問し、その経営の現場をひたすら見てきました。そして、「人を大切にする経営を貫いている会社」こそが、好不況にかかわらず、業績がほとんどぶれていないことに気がついたのです。

本書では、そうしたすばらしい会社の中から、7社をご紹介します。本書が契機となって、人を大切にする会社が年々増加し、この国が再び希望のもてる国、世界の人々の憧れの国になる一助になればと思います。


■目次

1 高齢者の方々の無数の「ありがとう」をいただく奇跡の靴メーカー―徳武産業株式会社(香川県さぬき市)
2 理想を求めて「しあわせを乗せる」タクシー会社をつくりあげる―中央タクシー株式会社(長野県長野市)
3 MEBOで親会社から完全独立。会社の理念は「すべては社員のために」―株式会社日本レーザー(東京都新宿区)
4 精神障がい者の方々と働く場との「つながり」をつくる―株式会社ラグーナ出版(鹿児島県鹿児島市)
5 障がい者の雇用に力を注ぐ、日本でいちばん大きなはんこ屋さん―株式会社大谷(新潟県新潟市)
6 社員、地域、お客さまにやさしい会社は不況下でも高成長―島根電工株式会社(島根県松江市)
7 東日本大震災‐ご遺体の仮埋葬・掘り起こしで人間の尊厳を守りぬいた葬儀社―株式会社清月記(宮城県仙台市)

◆著者 坂本光司
浜松大学教授、静岡文化芸術大学教授等を経て、2008年4月より法政大学大学院政策創造研究科(地域づくり大学院)教授および法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科(MBM)兼担教授。法政大学大学院静岡サテライトキャンパス長。NPOオールしずおかベストコミュニティ理事長等。他に国、県、市町や商工会議所等団体の審議会や委員会の委員を多数兼務している。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

3冊読み、自分の中で働くことの意味が変わったような気がします。
今まで企業はお金を儲けるために存在する、と思っていました。
何のためにお金を稼ぐのか?
社員を幸せにするためです。この本の言葉で言うと、5人の「人」を幸せにするためです。
どうやって幸せにするのか?継続して利益を得る、つまり企業が継続して存在し続けること、その中で社員や企業を取り巻く人達(5人の人)が自律し、そして幸せを感じられるようにすること、それが本当の経営なんですね。
それと同時に企業は何のために存在するのか?人のためです。
なので企業の存在の仕方は人に合わせること前提です。(これは人間の尊厳そのものだと感じました)
障がいを持つ方が働きやすいようにすることが企業の使命。そもそもそれは企業にしかできないことですよね。
障がい者雇用率は障がい者雇用率制度で決まっていて、それを守っている企業はごく一握りだそうです。民間企業は1.8%以上(今年の4月からは2.0%に変更される)が義務づけられていますが、納付金を納めて済ませる企業がほとんどのようですね。
そんな中、障がい者雇用率数十%でなおかつこの不況の時代に継続して売上、利益を上げている企業があり、それがこの本で言う「大切にしたい会社」です。
それ以外にも社員のことを第一に考える経営姿勢が盛りだくさんで、本当に頭が下がります。
また、最近はやりの「顧客価値」を社員に強いるやり方は間違いです。
社員が大切にされていると感じたら、社員は自然と自律して顧客価値を創造し、実行する。当たり前だけどできていない企業が多いことが現実です。
いつの時代でも正しい経営というものは変わらないのだと実感しました。
こういった企業がたくさん存在することができれば、日本はまだ大丈夫!

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2013年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

チェック項目33箇所。お客様の要望は業界の非常識。それにどう応えるか?どんなに赤字でも目の前にいる困っている人を助けたい。いくらいい商品でもお客様の支払能力を超えた値段では意味が無い。歩けない人が希望を持って購入してくれる。電話の応対で会社の素顔を知ることができる。中央タクシー・・・未経験者採用から会社が変わる。理念を徹底して浸透させる。オリンピック景気より地元のお客様優先。ぜんそくの子どもの発作がきっかけで全車禁煙化。ライバル会社からも応援、叱咤激励される存在。非課税世帯として生活をしていくことに負い目・・・社会貢献したい。医師と精神保健福祉士が的確なフォローができるのでラグーナ出版では離職率低い。精神障がいの受け入れは1.3%。障がい者の多くは病気や事故、胎児の段階で発症する。努力のレベルではない。健常者が手をさしのべるべき。私たちができない、やれない正しいことをしている人々に対して私たちがやるべきことはその人々を支援すること。経営者の最大の仕事は顧客と社員の不満を満足に変える。パートをパートナーとして雇う。障がい者雇用では一次産業や食品関係が有効。2,3ミリの大きさの違いは大丈夫。育つ姿を見られるから。個人のお客様を増やすには・・・?経営者も定年を決めるべき。夢のある苦しみには耐えることができる。葬儀社は究極のサービス業。ノーを言わないのは自分たちの成長のため。

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2011年12月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「人間尊重経営」「人本経営」つまり人を大切にする、人のしあわせを念じた経営がつらぬかれている 徳武産業㈱さぬき市 高齢者の方々の無数の「ありがとう」をいただく奇跡の靴メーカー この靴を枕元に置いて寝ています 歩けなかったお年寄りに奇跡をもたらす靴 中央タクシー㈱長野市 「理想のタクシー会社をつくる」と決心し、「お客様第一」「タクシーの仕事は人の人生にふれる仕事」の理念に基づいて、数多くのファンを得ている ㈱大谷 障害者の雇用に力を注ぐ、日本でいちばん大きなはんこ屋
20140922 再読
大半は記憶が薄れていた。それでも、感動する場面が続き、心が洗われる思いがした 前回読んだ時から、1年半が経った今、掲載されている企業がさらに発展していることを望む

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2014年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

紹介されている会社すべて
1.社員のため
2.社員の家族のため
3.心の底からお客様のため
経営者として目指すべき姿を示している
学級経営とは名ばかりでまったく経営していない自分が恥ずかしい
もっともっとできる。
そう気づかせてくれた名著である
ちなみに前作をまだ読んでいない
早急に読みたいと思う

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2011年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本でいちばん大切にしたい会社の中で息づいているのは、やはり社員を大切にする心情とお客様を大切するサービスを持っているか? ということだろうと思います。 やはり、社員を大切にする会社の風土があれば、お客様を大切にする風土も自然と備わります。

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2012年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

尊敬している先輩が担当していた企業が載っていたことから、前々から読みたいと思っていた。遂に読んだ。

会社が何のために存在するのか、そういった根本的な問いかけをしてくれる、非常に珍しく、丁寧な本だと思う。

ただ、個人的には文章が上手じゃないなぁと思う。どこが、と言われると困るのだが、すっと入ってこないリズムの悪さ。簡単な文章のハズなのに理解が難しい。そういったこともあり、★は3つ。

好きなのは長野のタクシー会社の話かな。

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2012年02月27日

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