あらすじ
今、就活戦線で起こっているのは「就活格差」です。内定を取れる学生、企業が欲しがる学生がごく一定の学生に限られ、その学生たちを企業が奪い合う時代になっています。そのため、学生は内定長者と無い内定に二極化し、企業も欲しい人材が採れる会社と採れない会社に分かれている、まさに「就活格差」と呼ぶべき状況が起こっています。
本書は、学生・企業・大学・就職情報会社など、就職活動に関して知り尽くした著者が語る、企業・学生の就活格差の現状とその解決方法を示す一冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これは文句無しに面白い。
今まで断片的に見え聞こえしてきた現在の就職活動の現状やそれを取り巻く環境の変化等を正確にかつ網羅的に理解することができた。
学歴格差
情報格差
行動格差
なかなか根が深いが、特に下の2つは本人の努力次第で克服可能なのではと、三流大学の教員である私は思うのだが。
この本に書かれていることはすべて奥が深いのだが、多くの就活生は表面だけマニュアル的に読み取って間違った理解をしてしまうのだろうな、残念だけれど。
Posted by ブクログ
学生にとっての「就職活動」は、企業から見れば「採用活動」。
企業側の考えることが分かって参考になりました。
「格差」についての考察や、就活の具体的な方法を求めて読むと
がっかりするかもしれませんが、
就活とそれを取り巻く現状を知るのには、大変便利な一冊でした。
Posted by ブクログ
この本と文頭にある、「”就職氷河期”は再来していない。やってきたのは、”就活格差”の時代である。」という言葉に衝撃を受けました。文中で著者が述べたとおり、近年の若者は「草食化」し、人とのコミュニケーション能力が下がりつつある。一方で、不景気が到来し、企業側では面接や適性検査など学生を見抜く力が高度化している。昔より内定に厳重なうえに学生が草食化してしまっている近年では、内定がもらえる学生と内定がもらえない学生の格差でできてしまうのは納得である。
Posted by ブクログ
就活の情報格差、大学格差、経験格差など様々な格差について論じている。
他の就活本と書かれていることが大体似ているので新しい情報はなかった。
大体30~40分あれば読めました。
Posted by ブクログ
いわゆる「就活本」だが、ノウハウが書いてあるわけではない。
日本の、もはや茶番と化した就職活動について、著者は警鐘を鳴らしている。
まさに今、就活をせんとしている身としては、目に鱗。
世の中は不況だ、なんだと騒ぎたて就職活動中の学生は被害者づらをしているが、現在のような状況に陥っているのは何も企業側や政府のせいだけではないのだ。いろいろな要素がからみあっている。
現状に嘆くことなく、強い就活を目指そう。
Posted by ブクログ
リクルート出身、その後も人事の仕事をしてきたプロフェッショナルが現在の新卒の就職活動、採用活動を分析した本。
リクルート、マイナビなどの功罪についての記述を始め、採用側の事情を知ることができて面白かった。
いわゆる就活ハウツー本ではないが、とても参考になる本だ。