あらすじ
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福岡伸一<動的書房>電子化宣言
福岡伸一の著作が累計200万部を突破しました。読者の皆様に心より感謝いたします。これまで福岡ハカセは、自ら紙の本を愛するゆえ、読者にも紙で読んでいただくことを願って、著書の電子化は控えてきました。しかしながらこの数字を見て、紙の本は十分に行き渡ったと感じました。そこで電子媒体に親しむ新たな読者に向けて福岡ハカセの思考を届けるため、ハカセの代表作『生物と無生物のあいだ』、『世界は分けてもわからない』、『動的平衡』シリーズなどを皮切りに、順次、著作を電子化していくことにしました。名づけて、福岡伸一<動的書房>電子化宣言。もちろん、すでに紙の本でお読みいただいた方も、電子書籍でもう一度、お気に入りの箇所を読み返してみてください。
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生命とは、実は流れゆく分子の淀みにすぎない!?
「生命とは何か」という生命科学最大の問いに、いま分子生物学はどう答えるのか。歴史の闇に沈んだ天才科学者たちの思考を紹介しながら、現在形の生命観を探る。ページをめくる手が止まらない極上の科学ミステリー。分子生物学がたどりついた地平を平易に明かし、目に映る景色がガラリと変える!
【怒濤の大推薦!!!】
「福岡伸一さんほど生物のことを熟知し、文章がうまい人は希有である。サイエンスと詩的な感性の幸福な結びつきが、生命の奇跡を照らし出す。」――茂木健一郎氏
「超微細な次元における生命のふるまいは、恐ろしいほどに、美しいほどに私たちの日々のふるまいに似ている。」――内田樹氏
「スリルと絶望そして夢と希望と反逆の心にあふれたどきどきする読み物です! 大推薦します。」――よしもとばなな氏
「こんなにおもしろい本を、途中でやめることなど、誰ができよう。」――幸田真音氏
「優れた科学者の書いたものは、昔から、凡百の文学者の書いたものより、遥かに、人間的叡智に満ちたものだった。つまり、文学だった。そのことを、ぼくは、あらためて確認させられたのだった。」――高橋源一郎氏
【第29回サントリー学芸賞<社会・風俗部門>受賞】
【第1回新書大賞受賞(2008年)】
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
著者は分子生物学者だが下手な小説家より読ませる。特に二重らせんのワトソン・クリックの影で歴史に埋もれたロザリンド・フランクリンの話にしびれた。こういう本があるから新書はやめられない
Posted by ブクログ
一般読者にも楽しくすらすら読める。動的平衡の例えに、海岸の砂の話はわかりやすかった。久しぶりに会った人が『お変わりない』のくだりは爆笑してしまった。
Posted by ブクログ
前提知識がないと難しい内容ではあるんだけど(文系の人とか理解に苦しみそう)、アーティスティックな表現力が読みやすさと面白さを出しているのかなぁとか思いながら読んでた。天才だなぁ。
Posted by ブクログ
情景描写から自然にサイエンスの話に持っていく筆力がすごい。小説ライクなブルーバックスという感じ。
最後が尻切れトンボな気がするが、まだ研究を続けているならばまあそうなるかと思った。
「生命とは動的平衡にある流れである」という定義は自他の境界を持つ生物と認識していると一見違和感を感じた。
ただ、生命活動という秩序を絶えず壊しながら再構築していると捉えると納得でき、面白い考え方だなと思った。
Posted by ブクログ
著者の福岡伸一は、分子生物学を専門とする生物学者。この作品では「生命とは何か」というきわめて困難な問いについて、著者自身の研究における失敗の経験などをもとに、その回答を導き出そうとするプロセスがつぶさに描かれている。◆まず、素晴らしいのは、文章そのものだ。海外での研究時代のエピソードなどを交えて描かれたこの作品に、科学者の書いた本にありがちな息苦しさはない。本格的な分子生物学に関する話もあるので、完全に理解することは難しいだろうが、生命の持つ仕組みの驚異を知ることはできるように書かれており、次にどのような新しいことを教えてくれるのかとワクワクしながら読み進むことができる。また、偉大なる科学の発見の陰にいた「アンサング・ヒーロー(縁の下の力持ち)」に光を当てているのも、非常に興味深い。◆実のところ、前述の問いに対して、筆者は明確な回答を示しているわけではない。それでも、「生命とは動的平衡にある流れである」という著者なりの答えを導き出している。この言葉がどのような意味を持つのか、またどのように結論付けているか、については、この本を読んで確かめてみてほしいと思うが、個人的には、科学者としての誠実さが表れた結論だと思っている。なぜなら、著者は、分からないことを分からないとはっきりと言う勇気を持っているからだ。様々な視点から、深遠な問いに対する自分の考えを描いている「科学者による随筆」とでもいうべきこの本は、きっと貴重な読書体験となるはずだ。〈T〉
紫雲国語塾通信〈紫のゆかり〉2015年7月号掲載
Posted by ブクログ
大好きな本で何度も何度も同じところを読みながら、ゆっくり読んだ本!学生時代の生物の知識を思い出しながら生命の神秘について考えた。そして、福岡さんの表現のうまさたるや!これがドラマ化とかされても面白いのではと思うほど、描写が巧みであった!何度も何度も読みたい。
Posted by ブクログ
息子へ)
新書としては、ひさびさに感銘を受けた。
感銘を受けた点は、2点ある。
ひとつは、生物のおもしろさだ。目から鱗の知識を与えてくれた。
それは、ねずみによる実験での知識。
「3日で、全ての原子が入れ替わる。」ということ。
つまり、3日前きみを構成していた原子は、全て排泄されて、今のきみは、全て新しい原子でできている。
原子レベルでは、3日前のきみと今のきみは別物だ。なのに、きみはきみだ。
これができる存在を「生物」と筆者は定義づけている。
なんとも、ファンタスティックな解ではないだろうか?一見、哲学的な考えにもとれるが、確実に、客観的物理的な解。理系の人間であれば、この奥ゆかしさ胸がおどるはずだ。
もう一点 、お父さんが本書から感銘受けたこと。
それは、研究者の生活や社会的立場が赤裸々にかかれていることだ。
地位や名誉を得ようとすると、純粋な研究はできない。狭い世界であるだけに、地道な努力が人に奪われてしまう現実。死んでからはじめて世に認められることが何とも多い研究成果。それでも、将来の人間社会に貢献しようとするあくなき研究心。
筆者の実生活を通してのリアルな世界が描かれている。
理系の大学に進んだなら、将来、どういう仕事につこうか考えるときがくる。研究の道を続けるのか?お父さんのようにサラリーマンになるのか?
はたまた別の決断をするのか?
研究の道もひとつの道だ。
その道はどういったものなのか?
良いところ悪いところ、両面ともかかれている本書は、人生の選択に参考となること間違いない。
理系の大学にすすんだなら、
本書は必読書だ。必ず読め!
(お父さんの本の買い方)
BOOK・OFF 105円
(読め、もしくは、読むな)
必ず読め!
(君が・・・歳のころに)
理系の大学の研究室に配属された頃に。
Posted by ブクログ
生命は動的平衡。
同じように見えるけど、中身は壊しながら作り続けている。
エントロピーは増え続けるという宇宙の絶対的原則に逆らえない。
人間は自分の体だけ整理整頓して(エントロピー↓)、
その代わり外界にゴミを出し続けてる(エントロピー↑)。
不老不死は、この熱力学第二法則に逆らうものなので、絶対にありえない。
フリーザ様元気出して…って思った。笑
Posted by ブクログ
「生命とは何か」という問いからはじまり、DNAの発見にまつわるドキュメンタリー、福岡先生の研究と論文レースまで。化学的な内容をわかりやすい例で教えてくれるので、どんどん先を読みたくなる本でした。
DNAの二重らせん構造発見までの歴史は、まさにサスペンス。
膵臓の消化酵素に関連する論文レースは、ハラハラしながら読みました。
そして何より、キーワードである「動的平衡」。
流れの中にバランスを持った系を保つこと。
私も含め生物は、流れの中で生き、流れの中で旅立ってゆくのでしょう。それはミクロでもマクロでも。
※高校生物くらいの知識があると、とても面白く読めると思います。高校生や大学1年にオススメしたい本です。
Posted by ブクログ
物理学と絡ませながら生物学を学ぶのは私に取っては初めてのことで新鮮だった。同時に、おもしろいなぁと思った。生命は物理学の制限が基盤となって成り立っているということに気づくことができた。分子生物学にはそれほど興味はなかったが、この新書とは思えない(むしろ小説あるいはエッセイぽい)文体も相まって、その学問的魅力に惹かれ楽しく読むことができた。
Posted by ブクログ
・「生命とは何か」という問いに対して、著者は「生命とは動的平衡にある流れ」であると定義づける。私はド文系の人間なので「生命とは何か?」と問われると「えっ、なんだろう……えと希望、ですかね?」と、照れ隠しの笑顔でごまかしながら、ぼやっとした思いつきしか語れないだろう(深堀りされると焦るやつ)。それを「動的平衡にある流れ」といえるところがスゴイ。その定義付けをするにいたった研究やエピソード、考察が描かれているのが、本書『生物と無生物のあいだ』である。
・それにしても、著者・福岡伸一さんは、文章がうますぎる……まるでミステリー小説を読んでいるかのような気分になった。「この先どうなるんだ……(ハラハラ)」と思いながら、ページをどんどん繰っていった。
・それはさておき「生命とは動的平衡にある流れ」という定義について。
本書いわく、
エントロピー増大の法則によって崩壊される構成成分をあえて“先回りして分解”し、このような乱雑さが蓄積する速度よりも早く、常に"再構築”を行うことができれば、結果的にその仕組は、増大するエントロピーを系の外部に捨てていくことになる、という。
・ものすごくざっくりいえば、以下のように私は理解した。
‐自然界にはエントロピー増大の法則がある。それは「形あるものは形がなくなる方向にしか進まない」「秩序あるものは秩序がなくなる方向にしか進まない」というものだ。
‐生物もその法則から逃れることができない。つまり生物の細胞は、時間の経過とともに、分断され、損傷を受け、変形する。
‐その法則に抗うために、生物は、法則よりも先に、構成成分を分解し、そして再構築する。
‐つまり一見、生命は平衡状態にあるように見えるが、実のところ、壊され再構築されているのである。つまり生命とは、流れが作り出す効果としてそこにある動的な平衡、と捉えることができる。
・分かったような分からないような……(汗)けれどもこのお話って、とても科学的な話のようで、科学的な概念ではとても捉えきれないような何かがあるように思えた。
・本書では最後にこう締めくくる
『結局、私たちが明らかにできたことは、生命を機械的に、操作的に扱うことの不可能性だったのである。』
・人を、あたかも機械のようにたとえる考えって、たくさんある。問題があれば解決すべきだ!とか、何事にも原因があるはずだ!とか。まあそれはそうなんだけどさ。けど個人的には、なにごともマシーンや自然科学の発想で捉えるあり方に、最近はすこし疑問を持っている。だってさ、何はせずとも、生命にはこんなにもスゴイ力が秘められているのだから。
・ん~、どうしてもド文系の私が、理系的な本を読むと、こういうぼんやりとした感想になる。福岡伸一さんのご著書はこれが初めてだったので、できれば他の本も読んでみたい。「動的平衡」について、また理解を深めることができればいいな。
Posted by ブクログ
そうそう、こういうところに惹かれて生物学を先行したんだった。そう思ってワクワクしながら読み進めた。最高です。
教科書はあくまで覚えるべき「結果」を示すだけでページをいっぱいにするのが役割だが、こうして歴史やストーリーとともに観る科学がどれだけ面白いか。高校で生物専攻をするかしないか決める前にこの本を読んで欲しい。親しみやすい具体例とともに説明されていてとても読みやすくもある。
生命は動的平衡で成り立ち、神が作り上げた神秘などではなく、科学で説明できるすばらしい仕組みを持っている。今こうしてのほほんと生きている私の中に、世界中の研究者が寝る間も惜しんで研究している未発見の機構があることにロマンを感じて仕方ない。もう一度生物学を学びたくなった。
Posted by ブクログ
学術書というよりはむしろ小説の様な読み応えで想像以上に面白かった。
好きを突き詰めてお金をもらえる研究者はしばし羨望の対象とされるが、そこには学内政治や資金調達のための論文の争いなど、厳しい現実もある。
学術的な生物のメカニズムだけでなく、一研究者の様な視点で、半ばスリリングな物語さながらに読み進めることができた。
冒頭で生物と無生物を隔てるものは自己複製のシステムを有するかどうかであると結論づけられる。しかし本書を読み進めるうち、生命とは「流れ」であり、ダイナミズムであると明かされる。
機械には一回生がない。しかし生物には常に不可逆な時間の流れが存在する。実験では無数のマウスを利用した細胞の実験が行われるが、皮肉なことに生命を機械的に、操作的に扱うことは不可能であることが、その実験から明らかになるのである。
•知的であることの最低条件は、自己懐疑ができるかどうかである。
•医者がX線写真をライトにかざす時、彼がみているものは胸の映像というよりはむしろ「理論」なのである(チャンスは、準備された心に降り立つ)
•欅の木には、2本として同一の形はない。枝分かれは、その地点地点である一回限りの選択によってなされ、一度分化すればそれがやり直されることも、逆戻りすることもできない。しかし私たちは、欅はどれをみても欅の形をしているがゆえに、一本の欅の在り方の一回生を見落としてしまう。しかしそこには、個別の時間が折りたたまれているのである。
Posted by ブクログ
生物と無生物の違い 生物って何?知っていそうで知らないことに少しだけ近づけた気がする。強度に専門的な話なのに、身近な例えを使って誰でもイメージが湧きやすくなってるのが凄い。
Posted by ブクログ
タイトルから、生物と無生物を分け隔てるものについて論じられる理論的枠組みの話かと思ってたけど、分子生物学の歴史を、研究者視点で分かりやすく解説してくれる内容だった。
分子生物学は、やっぱり面白い!というよりも、科学はやっぱり面白い!
畑は違うけれど、こういう話を楽しめるというだけでも理系に進んでよかったなあ。
本作は分子生物学について述べられているけど、本書のような科学者の切磋琢磨はあらゆる分野の研究に当てはまるだろう。
過去の科学者の研究結果からどんどん新たな知見が生まれ、新たな発見があり。
ターニングポイントが偶然の賜物だったり、惜しいところまでいってたり。
ここでこの出来事が無かったらどうなってたんだろう?とか考えるのも楽しい。
PCRの仕組みがデート中に思いついたってのは初耳で興味深かった。
生物って本当によく出来ている。まだまだ分からないことがいっぱいで、遠い未来にこのような形で描かれる生物学の歴史のまだまだ途上なんだろうなあと思うと、なんだかワクワクしますね。
楽しみです。
Posted by ブクログ
人類が「生物とは」について研究してきた歴史が書かれています。とっても分かりやすい
偶然こと本を読んだあとに実験道具を見せてもらう機会があって、読んだ文がそのまま形になった気がして、より感動しました!!
Posted by ブクログ
私にしては結構長めに積んでいたこちらの本、福岡伸一さん著「生物と無生物のあいだ」。
福岡さんのお名前はよく聞いていたが、著作を読んだのは初めてだった。
昨年来、「生命とは何か?」という問いにゆるく捕まっており、その延長で手に取った次第。
生物学の小難しい内容についていけるか心配しながら読み始めると、エモーショナルで物語性のある文章が、すぐに引き込んでくれる。ご自身の経歴と、歴史上の偉人に数えられる研究者…、野口英世からはじまり、ご自身がその孫弟子にあたると綴るジョージ・パラディ(細胞内部で作られたタンパク質がどのような経路で細胞の外に出るかを可視化するという研究をしたらしい)
など、興味深く歴史的意義のあるエピソードをたくさん織り交ぜながら、生物と無生物の境界を紐解いていく。
「動的平衡」という言葉も聞いたことはあったが、この本でその概念がよくわかる。
先述した、パラディの研究もめちゃくちゃエキサイティングで面白かったし、福岡さんご自身の研究をトレースするように書き進められる文章は、読んでいてワクワクした。
第9章の「動的平衡とは何か」で、
秩序は守られるために絶え間なくこわされなければならない。(166頁)
のところは、思わず京極夏彦の「鉄鼠の檻」を思い出した。
あの作品の中でも語られていて意味ありげだなと思っていたこういった概念は、生命の分野でもフラクタルな形で現れるのか。いや、むしろ生命の分野が動的平衡だからこそ、生命をもつ我々が営む社会生活が、動的平衡の構造に取り込まれるのが必然なのかもしれない。
DNAの正体がタンパク質ではなく単純な構造の核酸であることを解明しようとしたエイブリーや、二重螺旋発見についてのクリックの疑惑など、最近小倉ヒラクさんのPodcastで聴いた内容とかぶるところもあり、タイミング的にはめちゃくちゃ面白く読めた。
最後の、生命が正常に機能するということについて、欠落に対するさまざまな応答と適応の連鎖、リアクションの帰趨によって作り出された別の平衡であるという帰結にも、唸ってしまった。生命には二度とやり直すことのできない一回性があり、折りたたまれて開くことのできない時間がそれぞれに流れている。…なんて痺れる結論だろう。
いやぁ、やっぱり生命、生物って面白い。
エピローグ、当たり前のようにプロローグと呼応するようなセンス・オブ・ワンダーの懐古に戻ってくるところもとてもエモーショナルで好きだった。
…良い時間を過ごせました。
Posted by ブクログ
好きな農系ポッドキャストで紹介されていたので読んでみました。DNA登場の前日譚やそれを取り巻くドラマは、振り返ってみればこの本のテーマには直接関係しないものですが、DNA関連の数章の存在は、その後の本筋に迫る展開を読む上で重要だったと思います。高校の生物を懐かしく思い出しつつ、読めました。
エントロピーの記述も面白かったです。また、トポロジー、アミノ酸、タンパク質…等々こんなに分かりやすい説明は初めてでした!
丁寧に、順を追って、時には身近な物事で例えながら書かれているので、分かりやすく、面白いです。泥臭い人間ドラマや研究の大変さを織り交ぜつつも、著者が最初に投げた問いに向かって一緒に考えられる(或いは追体験できる)良書でした。
Posted by ブクログ
万博をきっかけに。生物学の様々なテーマについて分かりやすく記述されていた。文章も柔らかいので知識の浅い初心者でも読みやすい。実験の様子やその時の研究者たちの感情なんかをイメージしやすく書いてくれているので入り込みやすい。細胞や遺伝子について楽しく学べるので導入本としてオススメと思います。
Posted by ブクログ
購入してしばらーく積読状態であった本をやっと読むことができた。
サイエンスの本を読んでいるのに、文学を読んでいるような、そんな気持ちになった。サイエンスの素養があまりない人にも分かりやすく、様々な例えを用いて説明されていた。
高校の生物の授業を覚えていればもっとちゃんと分かったんだろうな。ちゃんと分かるまでの素養が私には足りなかった。しっかり勉強せねば。
どーでもいいことを一つ。この本は2007年の本なのですが、2020年以降のコロナ禍でよく聞くこととなる、「PCR」「mRNA」という言葉が既に出てきていて、えー!と驚いた次第です。
よく考えればこれらの言葉はコロナ禍の新語ではないよな、そりゃそうだよな、この本をもっと前に読んでいれば、「あーPCRね。」なんて訳知り顔ができたのかな、いや、私のことだから、そんな言葉が出ていたことにも気付いてないかな、なんて思いながら読みました。
Posted by ブクログ
知識のなくても分かりやすく説明されていて筋道立てて話が構成されているので読みやすかった
ただちょっと寄り道が多くて話の核心にたどり着くまでに時間がかかった
楽しめる人はいいけど個人的にはヤキモキしながら読み進めてた
ロザリンドフランクリンの伝記が読みたくなった
同じく福岡さんが監訳されている“ダークレディと呼ばれて”という伝記があるみたいなので読もうと思う
Posted by ブクログ
初版が2007年なのでかなり前の新書になりますが、コロナ時に話題に上がったPCRについて詳細に書かれていたのは非常に面白かったです。
だれがどういった背景で発見したのか、DNAの構造と深く関わっている点についても語られていたので、今一度読書とは色んな場面で繋がってくるなと再確認させられました。
Posted by ブクログ
高校生の私は、これらの研究が成果となり、いくつもの過程を経た先で、教科書に載った紛れもない事実として学んだんだよな。小胞体って凄いなって思ったことも、アミノ酸とDNAの計算をしたことも、肺炎双球菌の形質転換の問題を解いたことも、全部うっすら記憶にある。
Posted by ブクログ
再読です。
前半の歴史解説はすごく面白かった。人間臭さみたいなのが充満していて。でも後半のご自身の研究話になっていくにつれて、、、という感じ。
話がより専門的になっていく要素も大きいとは思うものの、ダイナミズムがなくなっていくというか。何だかご本人が悪戦苦闘されている研究領域そのものの話のように、大局観が薄くなっていったような気がする。
なかなか難しいものですなぁ。
Posted by ブクログ
福岡伸一さん…科学者のくせに恐ろしく文章がうまい(くせにて)
すごく引き込まれる文章
何よもう
あ、茂木さんも同じこと言ってる
なんかくやしい
はい、分子生物学者の福岡伸一さんが「生命とは何か」という問いに答えます
前半のDNA発見のストーリーのところは、その文章のうまさもあってすごく面白かったんだが、後半のご自身研究テーマのところになった途端に難しくなってくる
面白いに難しいが勝つ
なので結局「生命とは何か」の答えもなんだかふわっとしちゃう
そして得られた感想はやっぱり生命って神秘的で尊いものだなってちょっとありきたりなものだったりする
科学の先にあったのは神秘
正しい気もする
正しくない気もする
Posted by ブクログ
生物と無生物を分けるのは何か。それが動的平衡であり常に動きながら全体としては安定した状態に保つという仕組みを提示しています。様々な実験で試行錯誤しながら、その仕組みが細胞内レベルでどのようなメカニズムで動いているのかを解き明かそうとする様を、筆者の研究遍歴や過去に生命について解き明かそうとした研究者のエピソードを織り交ぜながら、エッセイ風に綴っています。細胞膜についての実験の詳細や様々な実験法の試みの下りはなかなか難しくて、生物の勉強しといても良かったかなぁとかもっと集中できる場所で読めば良かったかなぁと思いました。
Posted by ブクログ
最近思うのですが、ベストセラーになるような学術本にも松竹梅というランクがあるようです。
梅は、内容をろくに理解できず面白くもないのに流行で売れてしまう本。
竹は、難解で100%理解するのは無理だとしても、知的興奮を味わえることができる本。
松は、読んだ後、感動すら覚え文句なく座右の書にしたいと思わせる稀有な本。
私は、この本は竹として評価しました。
特に、面白かったのは、あるDNAを完全に欠如させた細胞でもマウスは健全に生存し、あるDNAを部分的に欠如させた中途半端に不完全な細胞では、異常をきたしてしまうという発見です。
これが機械であれば逆で、完全に壊れた部品が混じればそもそも機能しないだろうし、少し壊れたくらいなら何とか動くはずだし、最悪でも本体を傷つける暴走はしないでしょう。
しかも、この発見は、科学者のその場の思い付きで検証されたという点に、化学の奥深さ、あえて言えば予測不能な神秘さがあるような気がします。
そして確実に言えるのは、最先端で最高度の生物学の集合体、それが人間を代表とする生物だということです。
例え日々を漫然と過ごしていたとしても、我々の体の内部ではトンデモナイ高度な生体維持のための営みが為されていることに思いをいたせば、前向きになれるような気がするのは私だけでしょうか?
期待以上に楽しめた1冊でした。