【感想・ネタバレ】青き闘球部 東京朝鮮高校ラグビー部の目指すノーサイドのレビュー

あらすじ

朝高ラグビー部には魂がある。



それは日本人が忘れてしまったものだ。



─竹内伸光・國學院久我山ラグビー部監督







70年代。東京朝鮮高校にラグビー部が産声を上げた頃、彼らは日本の社会でどこからも相手にされなかった。



…それでも、ほんの偶然から交流が始まり、身体と身体をぶつけ合い、互いに互いの痛みを知ることによって、少しずつ相手を知り始めた。



(本文より)







そして未経験者が大半のラグビー部は、東京都予選決勝まで勝ち上がる強豪となった─







1994年に公式戦出場が認められ、全国大会・花園にあと一歩まで迫る朝高生たちの姿を描いたノンフィクション。

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Posted by ブクログ

東京朝鮮高校ラグビー部の創部以来の歴史の記述の部分はラグビー経験者以外には退屈かもしれないが、巻末の「補遺 朝鮮高校を知るために」では、在日朝鮮人のおかれた歴史、総連と民団がそれぞれ設立された経緯、朝鮮学校が1945年以降に全国で相次いで設立された経緯、現在の在日朝鮮人の国籍の扱い、といった内容が簡素に説得力ある言葉で書かれている。

著者の李氏は、関東ラグビー協会公認のレフリー。彼自身は朝鮮高校の出身ではないが同氏の奥様が東京朝鮮高校ラグビー部の申監督と同級生だという縁で本書を記述したとのこと。

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2009年10月07日

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