あらすじ
日本一とワールドシリーズチャンピオンの両方を経験した男・田口壮。2012年に20年間と浪人1年の現役生活にピリオドを打った。2013年は新米プロ野球解説者・田口壮として、あらたなステージに挑戦する。本書は、その田口壮氏に現役時代ではなかなか語れなかったメジャーリーグと日本プロ野球の比較について書いてもらった。「文章も書ける野球選手」元メジャーリーガーの、思わず「フッ」と笑ってしまう日米野球比較おもしろ話。
■CONTENTS
【第1章】第3回WBC開幕。世界は野球であふれている。(7つの野球大国/魅力あふれるラテン勢 ほか)/【第2章】日本人選手のメジャー挑戦は人材流出なのか?(活発化するメジャー挑戦/ルーキーが直面するアメリカ野球のヒエラルキー ほか)/【第3章】日米比較。野球とベースボールとスターバックス。(メジャー特有の契約「オプション」とは?/分厚い言葉の壁を越えるには? ほか)/【第4章】セイバーメトリックスが苦手です。(ベテランと若手スカウトマンの攻防/似ているようで違う「数値化」と「データ化」 ほか)/【第5章】統一球問題は、外野のフェンスを下げて解消!(メジャー公式球とも違う日本の統一球/統一球問題を解決する、わたくしの提案 ほか)
■著者
田口壮(タグチソウ) 1969年生まれ、兵庫県西宮市出身。関西学院大学時代、通算123安打のリーグ記録を樹立。この記録は現在でも破られていない。1991年遊撃手としてドラフト1位でオリックス・ブルーウェーブに入団。3年目には外野手に転向し、1995年、1996年のリーグ連覇(1996年は日本一)に貢献した。ゴールデングラブ賞5度、ベストナイン1度を獲得。2002年FA宣言し、メジャーリーグ、セントルイス・カージナルスに入団。6年間在籍したのち、フィラデルフィア・フィリーズ、シカゴ・カブスでプレーした。2010年日本球界に復帰。2012年引退。※著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
野球に対する愛情をとても感じました。
日本球界とメジャーリーグ、マイナーリーグと経験してきたからこそわかること、日米野球の違い、良し悪しといった話。
人間性を慮る人物像がありありとしていますね。セイバーメトリクスに対する反感とか。
日本ではスター選手の一人でレギュラーが当たり前という環境から、開幕ロスターに残るための生き残り争い、25人目の選手として試合に望むためのメンタル面の意識改革や、オプション制度のマイナー降格話などイチローやダルビッシュといったスター選手ではなく、ロールプレイヤーという立場でメジャーリーグで成功を収めた田口だからこそ書ける説得力のある体験談。
文章も軽いノリで読みやすくて面白いです。
あと、お嫁さんが大好きなんだなーって感じましたw
Posted by ブクログ
田口氏関連3冊目。
自身の経験による主観、メジャーと日本の客観視そして批判だけでなく提案もしていることが好評価。
メジャーリーグの文化について知ることができ、日本野球の裏側も知ることができ楽しく読むことができた。
終章の「野球をするって、『プレー』って言うやろ?野球は、楽しい遊びの延長線上にある」という言葉は心に響いた。
喜怒哀楽もだし、かっこつけずに全力投球!それが自分のプレースタイル。
ワイルドリーガーの「Let's play two!!
」を思い出した。