あらすじ
著者はオウム真理教事件などに携わった元警察キャリア官僚で、MBA(経営学修士)の資格も有する弁護士です。その著者が自らの体験に経営学の知識なども加味しながら、「捜査本部」を多角的に解剖していきます。さらに本書では、捜査本部の仕組みをよりよく理解するために、警察学校の仕組みや警察組織の概要についても詳しく触れています。
■CONTENTS
【第1章】警察に関する基本知識/【第2章】これが捜査のマニュアルだ!/【第3章】「捜査本部」というすごい仕組み/【第4章】優秀な捜査官を育成する警察学校の仕組み/【第5章】仲が悪い刑事部と公安部/【第6章】現場の力を最大限に発揮させるために/【第7章】もっと強い警察を目指せ!
■著者
澤井康生(サワイヤスオ) 1971年11月9日生まれ、早稲田大学政治経済学部出身。警察庁入庁後は生活安全局等において法令の制定・改廃、警察行政の企画・立案業務に携わる。警視庁出向時は地下鉄サリン事件をはじめとする一連のオウム真理教事件や殺人事件、放火事件、広域窃盗事件等の捜査に携わる。警察庁退官後、旧司法試験に合格し、司法修習生を経た後、東京弁護士会に弁護士登録。その後は弁護士として活躍するとともに早稲田大学大学院ファイナンス研究科に入学し、ファイナンスMBAも取得。現在は東京新生法律事務所に務めるとともに非常勤裁判官も兼任。※著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
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Posted by ブクログ
急増の寄せ集め集団が次々と成果を出す、その秘密に迫る。
警察の真骨頂。捜査のメカニズムから警察学校の教育、現場
での捜査方法まで、警察の仕組み丸わかり。
組織の力を100%発揮する捜査本部の仕組に迫る。
第一章 警察に関する基礎知識
第二章 これが捜査マニュアルだ!
第三章 「捜査本部」というすごい仕組
第四章 優秀な捜査官を育成する警察学校の仕組み
第五章 仲が悪い刑事部と公安部
第六章 現場の力を最大限に発揮させるために
第七章 もっと強い警察を目指せ!
著者は元警察キャリア官僚で現在は弁護士をされているそう
です。本書は、警察官僚時代の体験に基づいて書かれている
そうですが、目新しさは無く捜査本部というのがなぜすごい
仕組みなのかが伝わってきません。ところどころMBAを取得
している事をアピールしている事も玉に傷であり、正直、そ
のスキルが著作に生かされていないと思われます。
テーマがテーマなので刑事警察に偏るのは仕方が無いとして
も警察官僚の仕事がどの様なものか語って欲しかった気もし
ます。(守秘義務とのからみがあるのかもしれませんが)
とはいえ、まったく価値が無いという訳でもなく、警察の中
の人が語るという事に意義があります。
第六章と第七章が一般論に終始していることは残念ですが、
警察学校での生活や警視庁出向時代の体験は面白く読めま
した。自身の役職階級に触れられていないので画竜点睛を欠
きますが、サクサクと読める1冊です。