【感想・ネタバレ】中島らもの特選明るい悩み相談室 その3のレビュー

あらすじ

「結局死ぬと思うと何もかもむなしい……」「人間も光合成ができたらいいのに」「かりんとう、あんな形でかわいそう」「“々”の正式な読みを説明してほしい」などなど、特選明るい悩み相談室シリーズ最終巻は、ニッポンの未来を憂う(?)珍問・奇問が大集合。悩める民がくり出す強烈な一発を、鬼才・らもさんが迎え撃つ。巻末あとがきでは、明るい悩み相談室の誕生秘話が明かされます。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

明るい悩み相談の厳選された第3弾。
面白くないわけがない。

なんでも著者である中島らも氏が、津々浦々からやってくるお悩みを、封書を鋏で開くところからはじめ、一つ一つに目を通し厳選し、そして真摯に回答したというだけあって、全くおふざけは感じられないのに、本当に爆笑物なのだ。

この第3弾の中で、私が特に好きなのは(全部好きだけど)

「光源氏にブルマー姿で会う私の妄想」
「かりんとう、あんな形でかわいそう」
「どうしてセコい?TVの”悪の組織”」
「中1以来十数年解けない一筆書き」
「俗悪雑誌30冊注文の紳士は何者?」
「非常用ボタンの誘惑に負けそうな私」
「オムライスの卵よけて食う謎の男」
「いまだに苦手科目の夢でうなされる」
「ターバン巻けばノーヘルでもOK?」
「だんだん冷酷になる教科書の語尾」

誰をも非難せず、冷酷にも扱わず、おだてたり、よくある励ましの言葉も用いずにする回答の数々。
笑いの中に妙に納得感が得られます。

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2015年11月03日

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