【感想・ネタバレ】苔の話 小さな植物の知られざる生態のレビュー

あらすじ

庭の隅や道端にひっそりと息づく苔たちは、見るものに安らぎを与えてくれる。インテリアとしても人気があり、美しい苔を求めて寺院や庭園を訪れる人も少なくない。ふだん見慣れた苔だが、その一生はどのようなものなのか? 乾燥や寒暖など厳しい環境を耐え抜く適応能力の秘密とは? コケ植物の専門家が、知られざる生態をわかりやすく解説。私たちの生活や文化との深い関わりにふれながら、その魅力を余すところなく伝える。

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Posted by ブクログ

苔のむうす〜ぅうまぁで♫、は「君が代」の最終文言。苔生す寺院が好きだ。西芳寺は文字通り苔寺、天竜寺の庭園は背後の西山を借景にして、目の前の手入れが行き届いた心を揺り動かす枯山水からの、築地、山々と連続性の妙が見事。
小学生の頃から、家元、試験用紙の裏に余った時間、寝殿造りの絵や回廊庭園の見取り図などを描いていた。大徳寺大仙院の中庭に憧れ、役者か坊主のどちらになろうかと悩んだ。スナゴケと言うスナホリに似た苔に運命を感じ、ピンク・フロイドの壊れた天才シド・バレットの様に庭師なろうかと、外資系を馘首になった後、㈲御屋敷庭園で働いたこともある。
閑話休題、苔の持つ生命力、枯れているように見えて恵みの雨で復活したり、有害物質をその体内に蓄積し周りの環境をコントロールする賢さ。家元は苔になりたいーかつてフランキー堺がドラマの「私は貝になりたい」で戦犯に問われ過酷な体験をした。一方、岸信介、児玉誉士夫、笹川良一ら本物の戦犯はアメリカと取引して、(糸井重里のコピーじゃないが)戦後もおいしい生活!あぁ、悪い奴ほどよく眠る、コレも多分松本清張の受け売り(笑)

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2025年02月21日

Posted by ブクログ

苔好きにはたまらない一冊。小さな植物の世界。写真が豊富なカラー本であれば、もっともっと楽しく親しみやすい本になったと思います。そこだけが残念!

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2013年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
庭の隅や道端にひっそりと息づく苔たちは、見るものに安らぎを与えてくれる。
インテリアとしても人気があり、美しい苔を求めて寺院や庭園を訪れる人も少なくない。
ふだん見慣れた苔だが、その一生はどのようなものなのか?
乾燥や寒暖など厳しい環境を耐え抜く適応能力の秘密とは?
コケ植物の専門家が、知られざる生態をわかりやすく解説。
私たちの生活や文化との深い関わりにふれながら、その魅力を余すところなく伝える。

[ 目次 ]
第1章 コケ学事始め(根を持たず胞子で増える 受精の仕組みと胞子体 ほか)
第2章 おそるべき環境適応能力(極寒の極地から熱帯雨林まで 隔離分布の不思議 ほか)
第3章 苔はこんなに役に立つ(装飾と鳥の巣 味と匂いの不思議な成分 ほか)
第4章 苔に親しむ(苔と日本人 一足早い新緑 ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月02日

Posted by ブクログ

知らなくてもいいような知識がごろごろしている、というのが新書のいいところかもしれない。
知らなくてもぜんぜん問題はないけれど、知っているとちょっと世界が違って見える。この本を読み始めてから、何より歩いている時に苔を見つけている自分によく気が付く。気にしてみれば苔は都心でいくらでも見つけることが出来るのだ。
編集者の意図は、インテリア周りで最近苔玉が出て来たり、盆栽の今風アレンジがあったり、と言うところで苔はそれなりに注目されている、ならば苔の話も読まれるだろう、というところにあるんだろう。まあ、そう考えるのもかまわないけれど、新書を選ぶ側からするとブームなんて実はどうでもいい。今まで考えもしなかったタイトルがそこにあるというショックに価値がある。知っているつもりでいた事柄でさえ、考えもしなかった方向からだと手にしてしまう。それが新書の力だと思う。そこでは多少議論がずれてると感じてもあまり気にならない。だって、新書だもん。そこが新書のいいところだと思う。2000円の単行本でこれは違うなという説を読むような悲しさはない。
苔の生き方は何の参考にもならないけれど、この本は面白かった。本当に知らないことばかりなのだ。それが何より面白かった。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

・苔には水溶性のポリフェノール系の物質が含まれているため、カビが生えにくい。
・ミズゴケは湿地や湿原に群落をつくり、地球の陸地の1%を占めている。泥炭に蓄積された炭素量と毎年ミズゴケが固定する炭素量の合計は、大気中の二酸化炭素の炭素量とほぼ同じ600ギガトン。

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2018年10月31日

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