【感想・ネタバレ】偏屈のすすめ。 自分を信じ切ることで唯一無二のものが生まれる。のレビュー

あらすじ

「日本で、わたしのブランドを知っている人は1%もいない」と、時計師であるジュルヌ氏は話す。彼が作っている時計ブランド「F.P.JOURNE」は世界で10店舗の直営店をもっているが、年間生産本数は約850本と少ない。しかし、時計関係者から賞賛され、時計愛好家が最終的に行き着く時計として、高い評価をえている。
ものを作る、ということにおいて、クリエーターは利口になってはいけない。あれこれ口を挟むことは誰でもできる。でも、他の人が思いつかない発想は、一握りのクリエーターにしかできない。クリエーターはたとえ周囲に『偏屈』だと言われても、自分の考えを貫くべきである。そこに真の発明があると「F.P.JOURNE」は教えてくれる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

(誰もやらない事……?)……同じ作業を繰り返しおこなうことや、誰かの真似をすることを、すごく苦痛に感じる人間であること、・ひとつの機構が完成すると、それに対して興味が一気に失せてしまう。・10年間、同じ作業を繰り返すことを想像するだけで、気分が悪くなる。・他の人と同じことをやるのは、ものすごく居心地が悪く感じる。 いつも未知のことに挑みたいし、興味がないことに時間を費やしたくないのである。
(ウエイトレスの一言とは?)……「その時計、素敵ですね。どこで売っているんですか?」、1994年に時計の専門家ではない(はずの)ウエイトレスのから、わたしの時計が素敵だと言われたことで、わたしが好きなことと一般的な評価とがシンクロした!
(百貨店では売りたくない?)……わたしが作りだしたさまざまな機構は、どれもほかにはないオリジナルなものばかり、それを顧客にわかってもらうためには、わたしの時計をちゃんと理解して、わたしに代わって説明してくれる販売スタッフの存在が、欠かせないからだ。
(クラシックを突き詰める?)……機械式時計の基本的な仕組みは、19世紀までにほぼ完成されていて、その後200年間は、大きな変更点はないというのが、わたしの見解だ。わたしが作る時計は、それが前例のない発明であっても、19世紀以前からの伝統的な時計製作の本流の中にある、当時の時計師のように時間――100分の1秒から4年に一度の閏年といったような、さまざまな長さの時の流れをより正確に、壊れずに示すことを哲学としている。

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2015年01月21日

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