あらすじ
独裁者の私利私欲は時に人間くさく、庶民の振りかざす正義は時に傍迷惑なものとなる。歴史に深慮があったとしても、人間の浅知恵はそれを損なわずにはいられない。ベトナムの戦野を駆け、現代史を彩る指導者たちと渡り合ってきたジャーナリストにして希代の名文家が、透徹した視線で世界を見つめる。偽善の衣をまとっていても、著名な役者と名も無き衆生が織りなす歴史のタペストリーは鮮やかで美しい。
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Posted by ブクログ
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スハルト(インドネシアの大統領) キャサリン・マンスフィールド『園遊会』 岡本公三(テロリスト)「革命は命がけでやっても難しい。まして命を惜しむものには出来るはずがない」 ジム・ロジャーズ「昨夜妻とやらなかった人は(この国際会議の場から)席を立って子供を作る作業に取り掛かって下さい」 世界がグローバルでなかった頃、情報は印刷物を通じてきた。読書は集団では出来ない。 人は、例えばドストエフスキー 『罪と罰』を読む。 自分も万度の下に斧を隠して人殺しに出かけようとはしない。『罪と罰』には人殺しの先に長い物語がある。 そのうえ本を読むものは世界とつながっていない。読書は著者とのサシの対話であり、それ以外の者とは繋がりを拒否する行為だからである。(情報が電子化され瞬く間に広がり、感化される現代との対比で著者が述べている) ラジウムガールズ事件 ハイチでのバカンスは不道徳か