【感想・ネタバレ】すっぽん心中のレビュー

あらすじ

変化を求めず、目の前で起こることをやり過ごすのが人生だと思っていた休職中の田野と痛い目に遭いつづけながら、あっけらかんとしているモモ。不忍池で出会った二人は霞ヶ浦にむかう(「すっぽん心中」)。スイッチの入った男の狂騒と暴走(「植木鉢」)、屋上の狂人のバトルと本心(「鳩居野郎」)の三本立てで贈る現代の小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

3つの短編。

事故で仕事を休んでいる時に出会った若い女のモモ。
すっぽんを売って一儲けしようと、霞ヶ浦まで行って捕獲する過程で殺してしまったすっぽんの末路。

実家の近所で起きた殺人事件に異様に反応し、妻と子供と車で実家に向かうまでの奇行と、翌日朝食を食べながらテレビで見た呆気に取られた犯人逮捕の報道。

鳩がなによりも嫌いだったというのに、仕事が軌道に乗るまでビルの屋上に住まわせてもらうことになり
よりによって鳩によって狂人扱いされる寸前での商売初め。

すっぽん!

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2022年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どこにでもいそうなのに、どこか変。そんな人たちの話。
変といっても色々あるが、この本に出てくる人たちはいわゆるダメ人間系変な人たち。あっけらかんと波乱万丈な人生をはなすモモ。なぜか一つの事件に異常に固執する男。ハトを病的に嫌い、他人から狂人にみられていると客観的に理解してるけれど弁解もしない男。
の本を読んで上記三人に感情移入できる人、考えが理解できる人はなかなかいないと思う。でもなんだか気になる。関わりあいたくはないけど野次馬として遠くから眺めていたい三人だと思った。

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2013年11月05日

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