あらすじ
選んだ未来を、私たちは正解にできるだろうか──。
『I』18歳の身体機能・容姿を保ったまま45歳で寿命を迎えるか、『II』従来通り老いながら90歳まで生きるか。「選択制度」が発足し、女性は18歳で『I』か『II』を選ぶことを義務づけられた。『I』を象徴する女優の母を持ち、自身も女優を志す紗月と、アイドルに憧れる莉々依。「いつか二人で、それぞれの分野の頂点に立とう」とはしゃぐ親友二人の人生は、その選択を境に分かたれていく。
究極の問いに大胆に踏み込む、『二人一組になってください』著者の集大成であり新境地。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
プルーフ本をいち早く読ませていただきました。
「自分にしか行けない天国」という言葉も、読み終わってから改めて考えるとすごく深い。
ひいばあが紗月に言った、
「紗月にはな、紗月にしか行けへん天国があるんやで。」
という言葉。
最初は死後の天国の話だと思っていたけれど、最後まで読むと、その人がその人として生ききった人生そのものが、その人にしか行けない天国なのかもしれないと思った。
Iを選んだ莉々依にも、Ⅱを選んだ紗月にも、それぞれの天国がある。
どっちが正解だったかなんて、最後まで決められない。
だからこそ、この作品は「どっちを選ぶ?」では終わらない。
「自分はどう生きたい?」
をずっと考えさせられる作品だった。
読後にすぐ答えが出るというより、読み終わったあとも、自分だったらどうするんだろうって考えてしまう。
かなり考えさせられる作品だったし、私はすごく好きな作品だった。
Posted by ブクログ
goatで出会って単行本買いました。25女性。
自分がこれから先どう生きていくかは自分の選択であって、結果がどうであれその時の選択を肯定できる人生を送りたいと感じました。
女性の人生には選択が多いなぁ
Posted by ブクログ
この小説は純文学SFといっていい新しいジャンルだと私は解釈しました。近い将来女性は今の身体機能容姿を保ったまま45年の寿命を生きる「I」従来通り老いながら90年を生きる「II」女性が18歳の誕生日にどちらかを選ぶ「選択制度」が日本で発足した。なんと画期的なことであるか?「Ⅰ」を選んでアイドルを目指す人々、生涯をまっとうする「Ⅱ」を選んだ人々はたしてどちらがいいのか波瀾万丈の選択に読む手が止まらず深く読みふけってしまいました。あなたもこの制度実際にあったらどちらを選ぶのか深く考えて見て下さい。大傑作間違いなしのこの作品を堪能して下さい。
Posted by ブクログ
教訓とか倫理観的に最終的には、
長い人生を生ききった方がいいよね
『Ⅰ』を選ぶのは間違いだったよね
というような方向性で終わるのかなあって思いながら読みました。
大筋はそうだったけど、莉々依の人生を振り返ると結局、生きてる間に何をしたかなんだなぁと。
この作品を読み切っても私は『Ⅰ』を選びたいと思う派ですが、超思春期な18歳のときに、周りの意見に左右されず自分の考えだけを貫ける自信は全くないです。
しかも『選択』したあとも「周りがこうだから」「世間ではこうだから」って他責思考女になりそう。。。
自分たちの考えをしっかり持ってて、悩みながらも自分の『選択』を後悔せず生ききったふたり、とてもかっこよかったです。
ていうか国に民が振り回されて過ぎていたよね。追加の制度できたけど、それで余計に思った。クソな世の中め。
至みたいな人たちもきっとたくさんいただろうな〜
Posted by ブクログ
何を選んでも、生きるのって、なんでこわいんだろうね。
どうして、こんな歳になるまで、素直になれなかったんだろう。
それでも 信じる わたしの選択を
この痛みごと 生きてみるね
古さって、新しさでもある。いつか、この古さが新しさになるの。
人が本当の意味で死ぬときは、人に忘れられたとき。
終わりがあるから、みんなで一生懸命、幸福をつくれたのかも。
私も今日まで、一日も無駄にしないように、生きられた。
後悔はない。私は、私として成功したかった。私として、生きたかったのだ。
Posted by ブクログ
女として生きることを見つめ直すことができる作品だった。選択制度は実際にはないけれども、私も死ぬときは生ききったんだと満足して眠りたいと思った。
女の人生と、友情・愛情の話。
Posted by ブクログ
⭐︎3.8
本作で描かれている「18歳での選択制度」という斬新な設定に衝撃を受けました。女性を守るために作られた仕組みが、現実離れしているようでいて近い将来実際に起こりそうでもあり、背筋がうっすらと寒くなります。
しかし女性の権利を守るはずの制度もまた、女性たちを縛り悩ませ続けるという皮肉な構造。時代や価値観がどんなに変化しても、女性として生まれたからこそ直面する避けられない選択の重みは存在し、「何が正しい生き方なのか」という問いに明確な答えはないのかも知れません。
ルッキズムの激化と、それを否定しようとする価値観が混在する時代だからこそ生まれた1冊ではないでしょうか。