【感想・ネタバレ】パール博士「平和の宣言」のレビュー

あらすじ

東京裁判パール判事は戦後日本をどう見たか。

東京裁判でただ一人、被告全員無罪の判決を下したインドのパール判事。彼は米軍の占領が解かれた直後の1952年に再来日し、広島をはじめ各地で講演と慰霊を行い、敗戦で傷ついた日本人を勇気づけ、大反響を巻き起こした。この時の講演録と博士の論文、そして田中正明氏の同行記をまとめた『平和の宣言』が昭和28年4月に刊行され大好評を博した。いまパール博士の思想解釈を巡って論争が起こっているが、博士の思想・信条を知る上で貴重なこの本を復刊する。巣鴨プリズンの戦犯を慰問し、講演先で会った遺児を抱きしめ、祈りを捧げる博士の姿は感動的である。平和主義者であったパール博士は東京裁判、そして戦後日本をどう見たか。

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Posted by ブクログ

なんて公正なひとなんだと驚く。ほんと。
蓋をしながら教えられてきた戦争前後の日本史を、自分から知りたい、学びたいと思えた。

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2011年12月28日

Posted by ブクログ

昭和28年(1953)年に発売されたパール判事の講演録や論文などが収められている本が、約55年ぶりに復刊しました。

パール判事は、「東京裁判」を否定する判決書を書いた方です。

まだ一回しか読んでいませんが、「東京裁判」を否定する、すなわち、先の大戦における日本の無実を主張する一方で、日本の極端な西欧化を憂いていたように感じます。

巻末に収められている、編者、田中正明さんへのお手紙は、パール判事の暖かな人柄が表れているように感じました。

日本が、先の大戦で負けてから、すでに65年が経ちました。

その当時のことが、いろいろな形で、世に送り出されています。

それらのどれが真実なのかを判断するのに良い本が出たと思います。

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2011年02月13日

Posted by ブクログ

小林よしのりによる尽力によって再版された一書。
東京裁判において唯一A級戦犯全員無罪を唱え、世界対戦という悲惨な時代においても真理を追及したパール判事が戦後15年を経て日本各地を講演した講演内容を主とする。
講演内容には日本の再軍備、核保有、ガンジー主義についてが特に多く語られる。
現在の日本においては核保有の是非についても議論があるが、イデオロギーのような主張と衝突でありパール判事の魂とは乖離しているのが現実だと思う。

現代思想に身を置く日本人は本書を通じて改めてパール判事の魂に耳を貸すべきであり、事実を理解し真理を追及するべきだろう。

そして一般の民間人にありながらパール判事の声や魂を当時のデカダンスが蹂躙していた日本中に届けようと尽力した田中正明氏の功績を称えなければいけない。

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2010年07月09日

Posted by ブクログ

パール博士の講演録と、編著者である田中氏の随行記。博士の人となりがよく分かる。東京裁判そのものへの言及はほとんどない。

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2013年09月08日

Posted by ブクログ

極東軍事裁判で全員無罪の判決をだした国際法の
権威「パール判事」のその後の来日講演時の話や論文を
まとめたもの。

ゴーマニズム宣言ででてたから購入。

1.当時の核・冷戦への危機感が切実だったことが推測される。
2.ガンジーの非暴力・非服従に興味もちました。はい。
3.いままでの歴史や状況等を冷静に分析し西洋文明の
 あり方を喝破している。

ことがわかりました。やはり0を生み出したインド文明
の知的水準が想像される。

人としてのレベルが高い。

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2011年08月27日

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