あらすじ
濃密なストーリーテリングと鮮やかな描写にひたすら息をのむ、圧巻の長編。
とにかく読めば面白い!
コミック化もされ話題を読んだ、いとうせいこうファンの間では最も人気がある超弩級の冒険活劇愉楽小説。
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Posted by ブクログ
言葉で相手の精神を揺さぶり洗脳する「洗濯屋」とその洗脳を外す「解体屋」、そんな物騒な人たちが暗躍し、企業に忠実なカイシャニンゲンを量産しているという世界観。
脳(システム)の書き換えによるマインド・コントロールとか聞いただけでも面白そう。その上意外に直接的なバトル要素も多くてマンガ的な読み心地だった。
主人公なのに最初から最後まで三枚目な扱いだった解体屋の性格が結構好き。自由にルビを振りまくる文体のジャンキーな感じとあいまって読んでいて楽しかった。
ただ、
「暗示の外に出ろ。俺たちには未来がある」
良い決め台詞だけど、自己暗示のリフレインで強引に前に進んでいくので、最終的には何となく置いていかれた気分になったかなぁ。