【感想・ネタバレ】少女は夏に閉ざされるのレビュー

あらすじ

高校最後の夏休み。「ある理由」から、帰省せずに女子寮に残った渡辺七瀬は「死んだ女生徒・清水繭の幽霊」の噂を耳にする。一方、双子の日向と美夜子は、男性教師・神崎が女性を撲殺する瞬間を目撃。七瀬の親友・久美、破滅願望の強い海を含めた居残り組の5人は、狂気に満ちた神崎に襲われ、寮の中に閉じ込められてしまう。そのとき繭の親友と名乗るあかりが寮に現れ――。叙情的かつスリリングな、青春群像ミステリ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者デビュー作『未成年儀式』に大幅改稿、改題をした作品。
デビュー作だけ未読だったのでこちらを購入。
当たり前の1日のはずが非日常へと突如色を変えた夏の1日。
隔絶された空間で少女達の様々な思いが交錯する。
色んな要素を詰め込みすぎなきらいは若干あるのですが一気読みさせてくれる。
双子の姉妹が危うい均衡を保っている様が良い。
この方は若者の心に宿る不安定で屈折した思いや葛藤、脆さを描くのが非常に巧いと思う。
それにしても神崎はゾンビか(笑)
因みに解説は有栖川氏。エールの込められた素敵な解説です。
今後の作品も楽しみです。

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2013年12月21日

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