あらすじ
最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。
刑事裁判の補充裁判員になった里沙子は、
子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、
いつしか彼女の境遇にみずからを重ねていくのだった--。
社会を震撼させた乳幼児の虐待死事件と
〈家族〉であることの光と闇に迫る心理サスペンス
感情移入度100パーセント、
『八日目の蝉』『紙の月』につづく、
著者の新たな代表作が、いよいよ文庫化!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
角田さんの本って、情景描写と心理描写が凄く上手くて映像のようにリアルに思い浮かべることができてマジで解像度が高いと思うんだけど、この作品は自分と重なる部分も多くて解像度が高すぎて、心理的負担が大きくて休み休みにしか読めなかった…。実家と折り合いが悪いとことか夫の実家は『まっとう』であることとかそっくりそのまま私かよとなってしまい…。
この夫婦間の会話のちょっとしたニュアンスの違いとか、夫と義母の関係の濃密さとか。上手く人に伝えられる気は全くしない『なんか嫌』をなんでこんなにリアルに伝えられるんだろう!本当にすごいと思う。
そして絶賛イヤイヤ期の文香の憎らしいこと…。いずれ自分も通る道だ、こんなことでイライラしていたら子育てなんかできるはずがない…と思ってもやっぱりげんなりするしイライラしてしまった。嘘泣きっぽいところとか特になー。自分にも女児だったころがあるから分かるけど、自我を持つ5歳くらいからは確実に計算で嘘泣きとかしてるからな。その時余裕を持って見守れるかイライラしてしまうかは、やっぱり自分の心の余裕と周りの環境次第な気がする…。男の子育児とはまた違った女の子育児の恐ろしさよ。修行を積もう。
母乳信仰ってまだあるのかしら。義母がそうだったら嫌だな〜とは思いつつ(出来れば完ミがいい)、周りの声とか気にせず、子供の成長がたとえゆっくりでもどんと構えられる親にならなきゃな…と思いました。