あらすじ
いつか見た月夜は、これからも、人生に何度だってあらわれるのだろう――加藤千恵さん(小説家)
ぼくたちは、夜を歩く。眠れない夜に。不安な夜に。静かで、藍色で、心細い。でも歩かずにはいられない。そんな夜に。
会社員の實成は、父を亡くした後、得体のしれない不安にとり憑かれるようになった。特に夜に来るそいつを遠ざけるため、なにも考えずに、ひたすら夜道を歩く。そんなある日、会社の同僚・塩田さんが中学生くらいにみえる女性を連れて歩いているのに出くわしたことから「深夜の散歩」を行うことに。やがて、何故か増えてくる散歩メンバー。皆、それぞれ日常に問題を抱えながら、譲れないもののため、歩き続ける。いつも月夜、ではないけれど。(解説・加藤千恵)
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Posted by ブクログ
寺地はるなさんの作品は2作品目だけど、淡々と物語が進んでいるようで主人公の変化などが感じられていい。
前作もだけど、他人との絶妙な距離感が良い。
近すぎずでも遠すぎず。
近所の人たちと散歩をし始めて、その散歩グループが解散になることに正直悲しさを感じたが、絶妙な距離感の関係だったからこそそこにドロドロ感がなくて良い。
最後恋愛に集約されると嫌だなと思って読んでいたが、なんとかそれは免れた。
寺地さんの作品はフェミニスト的な視点が入ってるのも安心して読めると思った。