【感想・ネタバレ】ねずみ石のレビュー

あらすじ

真ん中にひと文字「子」という漢字が入った灰色のすべすべとした楕円形の石。神支村の子どもたちが祭りの夜に探す「ねずみ石」は、願いをひとつだけ叶えてくれる――。中学1年生のサトは4年前の祭りの日、一時行方不明になった。その夜、村で起きた母娘殺人の犯人は未だに判明していない。親友セイとともに、祭りを調べていくうち、サトは事件の真相へと迫っていく。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりに推理物を読んだら、面白かったー!
追いつめられる感は、やっぱりどきどきしますよね。
途中で犯人もろもろに気付けてしまったのが、すこし残念ではありましたが。面白かったです。

あと、個々のねずみ石にまつわるエピソードとか想いとかが、すごくじわりと来ました。
蝶子さんがかっちょよくて素敵。

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2012年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

男子中学生の視点が自分には新鮮だった。
序盤は集落の話や祭祀の説明が続いて、理解するのに難儀したけど、話が進んで、次の事件が起こったあたりからぐんぐん引き込まれて一気に読んだ。
ねずみ石の意味も
3年前に起こった母子殺人事件、その事件が起こった日に行方不明になった自身の記憶が無いこと、事件を調べたがる友人と、その日の事を思い出すなと言う幼なじみ。
義理の父親が殺人事件の容疑者の一人であることを知ったセイが自分に近づいてきた事実にショックを受けて、でも普通の家族が羨ましい、施設は嫌だという彼を責めきる事ができず、事件の記憶を思い出せない自分にモヤモヤするサトがすっごい優しくて涙が出そう。
田舎に越してきたよそ者の年上の女の子にそんな風に接することができるサトに尊敬といとおしさがあふれる。

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2019年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

四年前、神支村で起きた母娘殺人事件。
犯人は未だ捕まらず、村の中では外の者の仕業だろうという雰囲気が流れている。
中学一年生になったサトは、その日の記憶が抜け落ちており、そのせいで刑事にやたらとしつこくされて困っていた。
中学で仲良くなったサトが急に神支村の祭りについて調べたいと言い出したことで、「ねずみ石」にまつわるお祭りに関わることになるのだが──。


子供が子供らしく描かれているとレビューにあり、興味を持って読んだ一冊。
子供とはいえ、中学生が主人公のミステリであった。
神支村というやや閉鎖感のある村で起きた殺人事件を子供の視点から追っていくのだが、子供特有の友達の取り合いのようなものは見ていて覚えがあり懐かしくすら感じた。
祭りの日に見つけると、ひとつだけ願い事を叶えてくれるという「ねずみ石」のエピソードは何だか羨ましいし、そういった点でも魅力的だ。

前半は比較的ゆったりとしたペースで進み、後半になって一気にスピードアップするので差がすごかった。
本当に事件が動き出してからのスピード感が爽快。
通常のミステリと違って、後味がいいのもポイントだと思う。

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2012年06月26日

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