あらすじ
被害を語る言葉をとりもどすために。
「人の話を聞く」ことを仕事にしてきた二人が、とことん具体的に語りあう対談集。補章「自由な被害者学」をくわえた決定版。
どうすれば、被害について語ることができるのか。どういう言葉なら、当事者は納得できるのか。言葉を禁じることで、どんな語りが生まれるのか。「人の話を聞く」ことを仕事にしてきた二人が、それぞれの来歴から被害/加害をめぐる理解の仕方まで、とことん具体的に語りあった対談集。補章「自由な被害者学」をくわえた決定版。
カバーイラスト ワタナベケンイチ
カバーデザイン 有山達也
【目次】
まえがき 信田さよ子
第一章 言葉を失ったあとで
第二章 カウンセリングという仕事、社会調査という仕事
第三章 話を聞いて書く
第四章 加害と被害の関係
第五章 言葉を禁じて残るもの
第六章 ケアと言葉
あとがき――「聞く」の現場の言葉を聞く 上間陽子
補章 自由な被害者学
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Posted by ブクログ
年齢も住む地域も職種も違いながら、被害者に徹底的に寄り添ってきた二人の実践者による対談。
自分の意識の低さと経験の不足を痛感させられるが、新たな学びと実践に向かう気にさせてくれる。
Posted by ブクログ
言葉をしっかり辿れたなぁという一冊。
ただ、まとめて言えることはなくて、自分の中に「分かった気がする」ことが幾つか積み上げられたような感じがある。
女性の芸人さんにまつわる〝解離〟の話。
天然で、ズレたことを言うのがキャラとして受け入れられているが、解離を起こしているのでは、と。
その話の中で、ふと思い出した人がいる。
私は実際に〝解離〟を起こしている人を認識したことがないから、そうとは言えないけれど。
というか、女性の、あの独特のテンポ感を持つ感じは何に起因するんだろう。
やり取りを逐語で記録する話。
質問をしている、記録をしている側が神の視点に立っているから、「どんなやり取りをしたか」ではないものになってしまう。
事象に主観や解釈を交えるなと言われるけれど。
双方がどんな言葉を選び、交わしたかという事実は確かに大切なんじゃないかなと思う。