あらすじ
あなたは「朝型人間」ですか? それとも「夜型人間」ですか? 「体内時計」とは、体の種々の機能や現象において、約24時間のリズムを発生させる生体機能を指す。最近、この体内時計と健康との関係が次々と明らかにされ、注目を集めている。病気のリスクを高める「24時間社会」に生きる私たち現代人は、どうすれば心身の健康を保つことができるのか。最新の研究成果からそのヒントを示す。「病気と予防の時間生物学」入門。
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Posted by ブクログ
地球は自転と公転で今も宇宙の中を漂い一日24.5時間のリズムを刻む。私たちの身体も宇宙の流れにあわせて24時間のリズムを刻む。どんなに人間社会が発達しても、体に刻み込まれた宇宙のリズムは変わらない。星の子である私たちは宇宙のリズム=体内時計にあわせた生き方をするのが自然なことなのだ。
体内時計のメカニズムを知ることで、宇宙との繋がりを感じられる。こんな壮大な話になるとは思わなかったけど、ただ健康法を羅列した本では見えない世界をみせてくれるだろう。
Posted by ブクログ
うーんなかなか奥が深いな。ブルーライトはよくない、夜中までスマホいじるのはよくない、ぐらいのことはいろんな本によく書いてあるけど。。
・人類40億年の歴史の中で築きあげられた体内時計
・電球発明のわずか100年ちょっとでは調整できてない
・本来は、朝昼はあかるい、夜はくらい。
・外の光(くもりでも)に比べれば部屋のあかりは10分の一以下だし、夜の暗さに比べると10倍以上明るい。
Posted by ブクログ
年末年始と休みが重なり、ついつい生活のリズムが変わってしまう今日この頃。しかし、明日からは仕事始まりの方も多いはずだ。体内時計を無視したライフスタイルを送っていると、恐ろしいことになる。
体内時計に注目して研究を重ねている著者による今回の本。予防医療の観点からも注目に値する。本の表紙に心身の健康は、「時間」がキーワード。とあるように、朝が来たら起きて、夜遅くならないうちに寝て次の日に備える。
ここ最近、注目されるようになってきて、国内外の専門誌、新聞でも取りあげられるようになった体内時計の研究。
病気は科学の進歩とともに減って行っているのかと思ったら、逆に種類が変わってきていると指摘している。その理由は、ライフスタイルの変化、食生活などがもたらす体内時計に大きな影響を及ぼすことが身の回りにあふれるようになってきているからとある。
海外に旅行してきて、日本に戻る、あるいは、海外に行くとどうしても避けられないのが「時差ボケ」だ。日ごろから頭の中にお花畑が咲いていて蝶がひらひら待っているようなおめでたい人は別としてほとんどの人の場合、脳の働きにキレがなくなる。
そんな状態が、不規則な生活を送っているだけで、海外旅行して楽しんだわけでもないのに、「時差ボケ」だけおまけにくっついてくるようなものだ。そこで重要なのが、朝起きたら日の光を浴びることだと著者は強調している。浴びると言っても数分ではなく30分程度浴びることが必要だと述べている。人間もソーラーパネルで充電して動く機械と同じように、日光は重要な働きを果たしているのだなあ。
驚いたのが、あの真っ赤なお花のトナカイには体内時計がないということだ。もしあったらうつ病のトナカイをみることになっただろう。必要のない機能は、そぎ落とすことが重要だな。
楽な方向に流れてしまい、つい生活のリズムが狂う今日この頃。寒いと布団から出るのがイヤでつい2度寝をしてしまう。仕事があればイヤでも起きる。休みともなるとつい布団の中にひきこもりたいと言う欲求に負けてしまう。体内時計のことを考えると、2度寝や3度寝は人生の幕引きを自ら加速させているようなものだ。