あらすじ
新任教師の湯島朝子(ゆしま・あさこ)が担任することになった4年2組。その着任初日の朝の会で、とある作文をめぐってクラスの意見が対立。騒動が過熱するなか、朝子はこの対立状況が仕組まれたものであることに気づき――!? 神、仏、祈り、祝福、呪い、救済、現世利益、カルト、魔法少女、超常現象、動員ゲーム、集団心理、カリスマ、シャーマニズム、権謀術数……。舞台は小学校。30人のコドモと1人のオトナが巻き起こす、悪夢のようにカラフルな新宗教絵巻。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
小学生がクラス内で宗教を興す話。
危ない話題をポップな絵柄で描いていて展開も早いので引き込まれる。
宗教を完全な悪あるいは善としては描いていないところがポイント。子どもが遊びで興した宗教に対し主人公の新米教師は「これも子供たちのためにはありなのかも…?」と何度もとまどう。そして読者の私たちも「自分が先生だったらどうするか」を一緒に考えながら読み、容易には答えが出せないことに気づく。
永遠に2巻までしか読めないのが悔しすぎる。
Posted by ブクログ
何かにすがろうとすることは人間の不完全性をあらわす愚かしくも、愛すべき行為なはずだ。
たとえ信仰していなくともぼくらは無意識的に神の存在を知っている。
しかし意図的に神を作り出すことがこんなにも不気味なことなのか。
さらにそれが小学生という設定がその不気味さに輪をかける。
教祖、信者、主謀者に加えてすべてを把握しているはずの傍観者らがこの先どう交わってどこに向かうのか。
はたして主謀者の狙いは?なぜ自前の神が必要だったのか?
未完結なのが本当に惜しい作品になりそうだ。。。
Posted by ブクログ
小学生がクラスメイトを教祖に見立てて宗教を興す、話。
ハイライトは宗教を興そうとしている子が誓いを立てるシーン。
"みんなのせかいをよりよくするためにみんなをみちびくかかり"