あらすじ
「自前の“神”が欲しいんだ」。得体の知れない子供、伊勢崎大介(いせさき・だいすけ)は、同級生の女の子、森(もり)ユリカを教祖に仕立て上げ、一つのクラスから宗教を起こそうとする。クラスの子供達が抱えるそれぞれの悩みを巧みに利用し、その試みは次第に形をなしていく――。青山景が描く、コドモ達の宗教絵巻。描ききれなかった物語を読み解くための設定資料集、『青山景WORKS』を収録。
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Posted by ブクログ
予想はしていたけれど、1巻に比べると失速した感。
だからこそ、もっと続きが読みたかったのだけど。
なぜこのタイミングで、「もう十分だ」と思ったんだろうなぁ、青山さんは。
でも、少なくとも数か月の間、生きる希望をくれて、ありがとうございます。
Posted by ブクログ
何度も何度も言葉を重ねますが、本当に惜しい人を亡くしました。
心からご冥福をお祈りいたします。
作品としては神聖児童教団が結成され、これから児童の目を通して宗教の本質に迫っていくという続きが気になるところでの絶筆。
ストーリー展開も非常に気になります。
改めて見ると青山作品を構成する要素の重要な要因に背景の描き込みが考えられます。丁寧に考えられた構図や目線、パースペクティブ、小物など細部にも精神が宿っている様に感じました。
次の作品もまたその次の作品もずっと読み続けていきたい稀有な作家さんでした。
Posted by ブクログ
作者急逝のため未完。
子どもたちの宗教組織も信者が集まり布教活動が始まり、先生の周辺もなにやらあやしくなってきたというところで、この先どう展開するのか、読んでみたかった。
震災直後に描かれたらしい巻末の1ページが、とても切なかった。