【感想・ネタバレ】旅をする裸の眼のレビュー

あらすじ

ベトナムの女子高生の「わたし」は、講演をするために訪れた東ベルリンで知り合った青年に、西ドイツ・ボーフムに連れ去られる。サイゴンに戻ろうと乗り込んだ列車でパリに着いてしまい、スクリーンの中で出会った女優に、「あなた」と話しかけるようになる――。様々な境界の上を皮膚感覚で辿る長編小説。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ベトナムの優秀な高校生「わたし」が講演のため東ベルリンに行くが、そこから彼女の運命が大きく変わる。
少女は実在の映画と共に歩み、次第に絡み合っていく。

これでもかと与えられる不幸に、言葉で言い表せない虚しさや絶望を感じた。文章の淡白な響きに救われることもあった。
惜しむらくはその映画をひとつも観ていないこと。映画もだが国家や政治、歴史についても知識があったほうが楽しめる作品だと思う。

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2020年03月23日

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