【感想・ネタバレ】稲盛和夫 「仕事は楽しく」のレビュー

あらすじ

稲盛和夫の最新仕事論。

「常に明るく前向きに。そして、仕事は楽しく」――稲盛和夫が破綻直後のJAL社員に説いたことばの真意とは?
サラリーは減り続け仕事量は激増している中、破綻前よりも「やりがい」があると言い切り、嬉々として機内販売商品の開発にまで携わるCA。油拭き取り用に自宅から古着を持ち寄る整備担当達……。彼らはなぜ、宗教的、精神論的と揶揄されることもある稲盛哲学を受け入れ、どうやって消化したのか?
稲盛名誉会長をはじめJAL社員十数名へのインタビューを通じ、稲盛和夫が掲げるフィロソフィの深淵に迫り、仕事とは人生とはを読み解く。JAL再生はあくまでも舞台装置にすぎない。その舞台の上で3万2千人の演者がどのように意識改革、とくに仕事観の改革を行ったかにスポットライトを当てたのが本書である。
「我々は仕事とどのように向き合えばいいのか!?」単純だが究極の命題の答えは、本書にある。就職活動中の学生、新人・中堅のビジネスパーソンから経営者まで、必読の1冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

チェック項目10箇所。「霞ヶ関は変わらなくてはならない。3分の1はそう思っている。でも、3分の1は既得権益を守ろうとする守旧派で、残りの3分の1はどっちにつこうか様子見をしている付和雷同型。ラインの上のほうは守旧派なので、霞ヶ関は絶対に変わらない。無力感しか感じません」。仕事とはどのように向き合えばいいのか、就職活動中の学生、新人・中堅のビジネスパーソンから経営者まで、全ての読者の心に火を灯せば幸いである。「仕事を楽しくするためには、仕事を好きになる努力をする事です。好きになる努力とは、今日よりは明日、明日よりは明後日と、次から次へと創意工夫を重ねていく事です」。「仕事は人間性を高めてくれるものです。仕事に打ち込んでいると、不平不満を言っている暇がありません。ブツブツ文句を言っていたら仕事になりませんから、目の前にある仕事に必死に打ち込むと雑念・妄念を忘れてしまいます」。フィロソフィとは、企業理念を実現するための行動規範である、企業理念が目的地だとすれば、フィロソフィはその目的地に達するための航路である。「フィロソフィは作っただけでは意味がありません。学んだだけでも意味はありません。実行してこそ価値があるのです」。リーダーというのものは自分を大事にするのではなく、この集団を救おうとしなければならないのに、どうしても自分が大事、こういう失敗をさらけだしたのでは大変な事になってしまうと思ってしまいます、『馬鹿な事をして』と世間は思うのですが、じつはそうではなくて、みんなそういった局面になれば、過ちを犯してしまう素地が十分にあるわけです」。JALでは、物理的な条件は非常に悪くなったけれども、「頼られている。だから私が頑張らなければ」と社員が実感し、頑張っていくためには毎日毎日の仕事を前向きに一生懸命やらなければいけないというように意識が変わっていったのだと思います。今日の前にある、あなたの仕事に必死で打ち込んでみてください、全力を上げて取り組んでみてください、そのためにも、創意工夫をして、どんなにつらいことがあっても不平不満を口に出すのではなく、常に明るく前向きに、つまり、「仕事は楽しく」やってください。楽をするのではない、楽しくやるのである、仕事が楽しくなれば、人生もまた楽しくなる。

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2014年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

稲盛さんが嫌いなのであえて読んでみた。

フィロソフィを作ったこと、頭で理解するのと実践できるのは全く異なる。それを社員一人一人に徹底していけば必ず目標は実現する、という趣旨は概ね同意。
たぶんすごい人なんやと思うけど、校長先生の話を聞いているような、全然実感として入ってこない感じがずっと続いた。

ただ再生後と言っても3万2000人の社員が全員同じ方向を向いているというのは、仮に企業として強かったとしても気持ち悪いと思うし、僕みたいに斜に構えた社員が絶対にいて、その人達はきっとつらい思いをしているのだろう。
そんな人達の幸せを許さないようなやり方は、僕は到底認められないなぁと思います。

あと「適切な対価を要求すること」と「お金が全てではないと思うこと」は相反しないと思います。
お金が払えないことへの反論が薄い。

インタビュー本じゃなくて本人著作を読んだほうがよかったのかな。

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2014年05月31日

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