【感想・ネタバレ】頭は帽子のためじゃないのレビュー

あらすじ

脳細胞っていう奴は、元来怠け者なんです。少しでも暇があると、すぐ休もうとするんです。それでなければ、「頭は使えば使うほど、よくなる」と言われる訳がありません。とくに最近は、面白い頭の使い方をする人が少なくなってきました。それでこの本のタイトルの登場です。独自の発想と着想をする著者が、頭の使い方を考えてみました。御一読を!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「これからは頭は帽子をかぶるためだけに使うんだ」の宝探しはここに行き着く。阿刀田高の思考法エッセイ。タイトルの言葉は文中にはでない。


 江國香の「神様のボート」で主人公の葉子が恋人から送られた背表紙の黄色い文庫本。「これからは頭は帽子をかぶるためだけに使うんだ」と主人公が言う処がある。ヒントはそれだけ、そんな本を探していたけれど見つからない。

 しかし、それに似た言葉のタイトルの本はあった。全然違う本だったけど。それがこれ。

 1984年の本だから、やはりなんか書いてあることは古臭い。だから「どれどれ、未来予想はあっているかな」という未来人の気分で読む。案外、昔の問題は今でもナウい問題である。
 物質的進化は早くても、人間様はどうしたって大して成長できないね。「不易と流行」を感じる。

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2015年08月21日

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