【感想・ネタバレ】スピリチュアリズムとナショナリズム 陰謀論時代を読み解く6つの視点のレビュー

あらすじ

「癒し」はなぜ「右」に傾いたのか?

子宮系、引き寄せ、波動、覚醒、反ワクチン――。
一見、政治とは無縁に思えるスピリチュアルな言説が、陰謀論や排外主義、「愛国」を掲げる右派的な思想と結びついている。

個人の不安や生きづらさを癒すはずの言葉は、なぜ「真実に目覚めた者」と「騙されている者」を分け、やがて反知性主義や他者への敵意へと向かうのか。
そして、スピリチュアルはどのように政治運動へ取り込まれ、現代日本の右傾化を支える水脈となってきたのか。

本書は、日本会議の源流、新宗教の保守運動、子宮系スピリチュアル、オカルト雑誌、反ワクチン運動、Qアノン、排外主義運動などを手がかりに、「スピ」と「ウヨ」が接続する歴史と構造を読み解く。

宗教社会学、カルト研究、陰謀論研究、現場取材、カウンター活動――。
異なる立場からこの問題を追ってきた6人の論者が、アカデミズムと現場の双方から、スピリチュアルと右派思想の危うい結節点に迫る。

陰謀論は、どこから生まれ、なぜ人を惹きつけ、いかにして排外主義の「大衆運動」へと姿を変えるのか。
好評を博した『陰謀論と排外主義』から、さらにその思想的・歴史的背景へ踏み込む理論的発展編。

【主な内容】

■日本会議の源流とスピリチュアリズム
菅野 完

■自己啓発ビジネスとナショナリズム
黒猫ドラネコ

■ウヨ雑誌とオカルト
中森聖奈

■スピリチュアルとナショナルのつながり
塚田穂高

■Qアノンとスピリチュアルの合流、そして日本への流入
山崎リュウキチ

■排外主義の「大衆運動」化
藤倉善郎

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Posted by ブクログ

陰謀論、スピリチュアリズム、ナショナリズムは異なる思想でありながら親和性が高い。書店やYouTube、各種SNSにこの手の思想が現れない日はないだろう。問題なのはその思想が時として大きな力を持ち、多数の人々に牙を向く瞬間だ。監視を忘れてはいけない。

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2026年10月01日

Posted by ブクログ

大事な内容が書かれている本だった。読んでいて本当にしんどかった。呆気にとられるほど出鱈目で、お金儲けのためにめちゃくちゃなことをネットやyoutubeで流布しながら、スピリチュアルと日本すごい系から政治に接続されていく感じが、もう読んでいて気が滅入ることこの上ない。

気が滅入る理由の一つは、この本に出てくるような言説をマイルドにではあるけれど、ちらほらと、私の狭い交友関係の中でもコロナ以降実際に聞くことが多くなったからだ。関西の小さな地方の町で。

それなりに良い大学を出て留学をしたり、英語で仕事をしていたりする同僚や近所の普通のママ友や知り合いからワクチンの陰謀論だとか、日本ユダヤ同祖論を聞くことがある。

p160に出てくる、新しい右翼の主役は暴力団でなくどこにでもいるサラリーマン風の「背広を着た右翼」というのに、心が冷え冷えとする。

これから日本はどんな時代になっていくのか、子どもたちの生きる時代のことを思うと本当に気持ちが重くなる。

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2026年09月29日

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