【感想・ネタバレ】名著で読む世界史のレビュー

あらすじ

歴史の洞察力を高める13冊。グローバル時代を生き抜くための知恵!
1ヘロドトス『歴史』――人間の歴史は伝説に始まる
2トゥキディデス『歴史』――演説で浮かび上がる歴史の真実
3カエサル『ガリア戦記』――ローマ帝国最大の遺産とは何か?
4タキトゥス『ゲルマーニア』――現代日本人に対する警告の書
5塩野七生『ローマ人の物語』――歴史作家の最高の資質とは?
6ドーソン『ヨーロッパの形成』――「暗黒時代」は「最も創造的な時代」だった!?
7マキアヴェッリ『君主論』――君主に求められる資質と振る舞いとは?
8クラウゼヴィッツ『戦争論』――「戦争とは何か」をきわめた哲学
9渡部昇一『ドイツ参謀本部』――リーダーと参謀、政治と軍隊の教訓
10シュペングラー『西洋の没落』――現代でも色褪せない優れた歴史的洞察
11チェスタトン『アメリカ史』――中世がない国には騎士道もなかった!?
12マコーリー『イングランド史』――歴史の登場人物と“ともに叫んでた”歴史家
13ベロック『The Jews』――世界史の中のユダヤ人を“予言”した書

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Posted by ブクログ

その分野の名著ガイドみたいな本が、私は好きである。
自分の好きな分野であれば、『おおっこれをセレクトしたか、流石だねぇ』と感心したり、『む、これはまだ未読だぞ、是非読まなければ』と読書欲に火が付いたりする。
今まであまり触れていない分野だと、水先案内をお願いするみたいな気持ちで手にとったりする。
はいっても、まんべんなく網羅した名著ガイドっていうのは、そうそうお目にかかれない。大抵選者である執筆者の趣味が前面に出て、時にはそれが顕著であからさまであったりする。(ちゃっかり自著を取り上げているあたり……裏方に回るつもりはないのだろう)
つまり、ガイド役に徹した案内本というのは、すっごく珍しい。この本もご多分に漏れず。というか、かなりあからさまに趣味と主張を臆面もなく前に出している。ごく一部に今時としてコンプラ的にどうよ……と思うところが実はあるのだけれども、名著をこれでもかという勢いで前のめりに紹介している姿勢は、実に好感がもてた。

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2024年09月28日

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