【感想・ネタバレ】時代を生きる力のレビュー

あらすじ

大好評を博した、高城剛さんの著作本第2弾。今回は、東日本大震災後の日本のエネルギー問題、マスメディア、政治、ライフスタイルに関しての特別寄稿。前回同様、Q&Aの形で高城さんが“日本の未来”をどう考え、何をすべきか考えているかが明らかに。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

高城剛の「時代を生きる力」を読んで、21世紀の生き方の提案が面白かったのでまとめてる


まず、ライフスタイルをできるだけ分散する
それから、水・食料、エネルギー、外交、医療、娯楽、宗教、哲学、自然に関しては、個人で入手する手段を確保することや、信頼できる親友と共有することをめざす。

ライフスタイルの分散については、
住む場所や仕事も2地点以上で2つ以上の仕事をすることを目指ざす。
定義としては、
1、ひとつのことにこだわりすぎず、可能性のあるふたつの事を並行して進める柔らかい発想を持つこと
2、組み合わせ可能なものを探したり、組み合わせるのがうまい職業の人を、評価し、観察し、まねてみること
3、実際に、何と何とを組み合わせると可能性や楽しみが広がるかを、自分なりに試してみること。
4、マルチスペシャリストを目指し、ふたつ以上の分野でスペシャリストになるためにはどうすればいいか徹底的に挑戦すること。
5、生活時間帯を見直し、住む場所を見直し、自分なりのバランスポイントを早急に探しだすこと。

水・食料について
食べる量を減らす。1日2食で充分な生活にしてみる。
自分で食料を作ってみるか、自分の目の届く範囲の場所から入手してみる。
水も自分で汲んでみる。汲める場所を探すか確保する。
ソ連時代のダーチャを参考にしてみる。

エネルギーについて
小さなソーラーパネルからはじめて、中型のものや軍用品を試してみる。
蓄電と放電の感覚を実感してみることが大切。
次に、信頼できる仲間と中型発電を試してみる。
ソーラー以外にコージェネや水力、風力発電も考えてみる。
ゆくゆくは「オーガニックシェルター」を目指す。

外交について
海外に友人を増やしておくことや、移住の可能性も早めに検討しておく。
英語とコンピュータの知識をつける。
英語はフィリピンのマンツーマンの英会話レッスンがコストパフォーマンスが良い
コンピュータは例えば写真のフォトレタッチなどは根気入るが英語力などはあまり必要ない。
どこでも働いて、どこでも生き抜くという気骨が大切。

医療について
自分の体質を徹底的に知ること。健康管理と可能な限りの予防。身体と医学の最低限の知識を持つこと。
緊急時に対応できる最新のテクノロジー医療と、予防、根幹医療の太古からの代替医療のハイブリッドを目指す。

娯楽について
緊張感の続く時代は「娯楽」が大切。
自分にとっての娯楽な何か?をとことんやってみる。
ドキュメンタリーや史実に基づいた物語は流行りそう。

宗教、哲学、自然について
時代は宗教や哲学など精神的なものに注目が集まっている。
そういった中で大切にするべきことは、「畏敬の念をもって、自然を大切にすること」だと思う
「自然とは何か?」を深く考えることが日本の次の産業の光になる。
太陰太陽暦を使ってみるのもいいね。

21世紀の生き方について
一番大切なことは、変化を恐れないこころと決断のスピード。
自分の直感力を信じて、個人でしっかりとしたビジョンを持つこと。
物や仕組みなどの他者に依存しないためにも、徹底的に自己との対話をしなければならない。

自分が本当にしたいことは何なのか?
自分にとって本当に大切なものは何なのか?
そして、自分とは何なのか?
をいかに早くどこまで追求できるか?が大切。

自分の物語を迷わず進むためにも、徹底的な自己との対話が大切。
ちゃんと向きあえていれば、その中から、必ず解答がみつかる。

他人に誤解されることを恐れず、すべての人に理解されようと思わないこと。
一刻も早く「出る杭になる」個人の自由と責任を各々が取り戻すこと。
そして、依存せず確立した個を持ち、その上で信頼に足る仲間を増やす。

本当のご縁を見逃さないためにも、自分としっかり対話できているかが問われる。
「つながる」のは他者ではなく、自分の心である。

ハイブリッドなライフスタイル、ふたつの場所、ふたつの職業、ふたつの考え方を目指す。
何があっても柔軟に生きられるように、コンパクトに生きる。

俯瞰的に世界の中の自分のポジションを見直すと、個人、共有された個人、家族や小さな集団、地域、国家、提携国家、世界という複数のレイヤーに分かれていて、そのレイヤーを素早く行き来して生きていかねばならない事がわかる。

そしてそれらのレイヤーは、デジタル形成されることもあるし、移動することもあるし、平行する場合もあるし、ゆるやかな提携のような場合もある。
このレイヤーが多ければ多いほど、リスクは減り、楽しくなる。

変化の時代に、誰よりも素早く大胆に変わること。変化に受動ではなく能動的で、挑戦的かつ楽しく柔軟であること。

このような生活はハイブリッドで多面的になる。20世紀に分断されていた頭と心、右脳と左脳を統合すること。

なぜなら、今の社会はどこか間違っている、と思っていたも、その隙間をごまかすために、物欲などで満たしてきて、右脳と左脳を分断していた。

心や直感のようなものと、頭で考えぬいた効率性の追求の狭間を、物欲や適当な娯楽、本当はいらない情報などで埋めてごまかしていた。

今後の社会はこのふたつの衝突がますます激しくなる。
だから個人は、右でも左でもなく、この統合こそ21世紀を生き抜く鍵がある。

外的なものは、分散を得て共有へ。
内的なものは、統合されるべき。
20世紀の自分と決別して。

それが21世紀の生き方。

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2014年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大学時代の友人から薦められた本で、薦められない限り手に取らなかったと思う類の本です。
どうしてもマスコミで植えつけられたイメージがあるので、「まっさら」な気持ちで著者の主張と向き合えない人が多いと思います。僕もその一人ですが。著者の主張を纏めると

①日本が変化するためにはTV(マスコミ)が変化する必要がある。
②(年功序列に代表される)日本式システムは崩壊している
③グローバル化に対応するために英語が必要
④省エネ生活を心がけよ

といったところで、特に目新しい主張は無いように感じた。賢明な人は新聞・TVをはじめとするマスコミを信用していないのに、マスコミの変化を期待する著者の態度が印象的だ。この本を読んで「日本が内発的に(良い方向に)変化することはあり得ない」という思いを強くした。そして著者の言う「徐々に疲弊して行く道」を日本がたどっているのだと改めて感じました。

「スーツを着た者から変化は起きない」「第三の土地」とか、独自の表現・主張もあり面白く感じられる部分もあり、全体として同意7割、反対3割と感想でした。

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2011年09月23日

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